今のエスパルスは
「言われたことをやっているのに勝てない」
となっているのかもしれません。
ロティーナ監督のシーズン前の触れ込みは
「1mm単位のポジショニング指導による守備構築」
だったと思います。
恐らくここまで戦術に落とし込んで戦っているはずです。
実際に、昨シーズンと比べて自陣のゴール方向に向かって守備をするシーンはほとんど見られなくなりました。
選手たちはしっかりと遂行できているのだと思います。
しかし結果が出ていません。
指導のベクトルが悪影響を及ぼしている可能性が考えられます。
A「〇〇をやりなさい」
B「〇〇をやってはいけない」
上記2つの指導ではベクトルが全く異なります。
ロティーナ監督の指導はBのベクトルのような気がします。
選手のコメントからも見受けられます。
「○○をやってはいけない」
が強すぎると、創造的なプレーが出なくなります。
例えば、今シーズンエスパルスはミドルレンジのシュートを多く決められています。
シーズン当初はブロックが特徴の鈴木義宜が止めていたシーンがありました。
しかし今はあまり見られません。
現在はポジションを最後まで守ろうとする意識が強くなりすぎいているのかもしれません。
なぜなら「ポジションを離れてはいけない」というルールがあるからです。
あそこまでミドルを決められているのに、ボールホルダーにアプローチに行かないのは、その縛りに依存している可能性があります。
端的にミドルシュートの場面を取り上げましたが、他にも似たような推測が出来る場面が数多くあります。
「〇〇をやってはいけない」
が強くなると行動は消えてしまいます。
直接指導を聞いたわけではないので全て憶測ですが、行動心理から考えれば、私の中ではつじつまが合います。
選手の中には
「言われたことをしっかりと遂行をしている」
という自負があるのかもしれません。
怖いのはその状況で、選手の自責が薄れることです。
決められてしまったり、攻めきれなかったときに、
「自分は言われたことをやっている」
となっていなければ良いのですが…。
鹿島戦の3失点目が無気力に映ったのも同じ理由かもしれません。
今日は思いついたことを綴ってみました。
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