来季の指揮を平岡監督が執ることが正式に発表されました。
まずは体制が決まりほっとしました。
コーチには篠田コーチがヘッドコーチとして就任しました。
またJリーグ創成期から育成に関わっている加藤コーチが就任しました。
清水の歴史を一番知っている陣容と言っても良いかもしれません。
平岡監督は緊急当番で素晴らしい成績を残しているので、期待が大きい人も多いと思います。
攻撃ではクラモフスキーのつなぐ技術の継承
守備ではロティーナのポジショナルプレーの継承
2つの良さと、平岡監督のアグレッシブさが融合すれば、面白いチームになる期待はあります。
相手―がボールを持っているときには、ある程度追って奪えなければ、自陣でポジションを取って構える。
ボールを高い位置で奪えれば、速い攻めでゴールに迫る。止められた場合はつないでボール補保持していく。
理想のカタチと方法論は平岡監督の中にあると思います。
一番の課題は「うまくいかなかったとき」にあると思います。
平岡監督が指揮をしていたのは短期で、相手のスカウティングがそれほどない状態です。
2020年は降格が無いため、相手も自分たちの戦い方を優先していました。
今シーズンは消化試合の相手がほとんどでした。
しかしフルシーズンで戦うとなると、相手は少しでも上回ろうとしてきますし、弱点を狙ってついてきます。
もしかしたらエスパルスの選手が指示を落とし込めずに、上手く表現できないこともあるかもしれません。
もちろん上記は平岡監督だけでなく、全ての監督に当てはまる部分ですが、未知である以上課題でもあると思います。
DAZNのドキュメンタリーを見て改めて思ったことは言葉です。
平岡監督であれば自分の言葉で伝えられるということは期待をしたいですね。
やはり通訳を介してとなると、どうしても感情の部分が伝わりにくくなります。
「やるよ」
「やるぞ」
同じ意味ですが、言葉尻や語気が違うだけでも捉え方は変わります。
人の行動は理屈だけで動かせるような簡単ものではありません。
理屈は納得するだけで、行動は感情で起きるものです。
2年間コーチと監督としてチームを見てきているので、選手の特徴も把握しています。
技術面だけでなく性格面も含めてです。
伝え方も含めて把握しているのではないでしょうか?
ただ、コーチと監督では違います。
監督として良い意味での威厳は必要です。
現在は「平岡さん」と呼ばれているようですが、チームを締めるには平岡監督としての威厳も重要だと思います。
これまで攻撃に特化した理論と細かい守備のポジショナル戦術の理論を、実戦で経験をしている数少ない人物です。
うまく融合して平岡式に落とし込めたら、かなりの名将になる期待もあります。
短期でしたが結果は出しているので、やはり期待はせざるを得ません。
期待しすぎてしまうところもあるので、あえて課題点に多く触れてみました(笑)
今年の終わりの時のように、来シーズンは喜びの方が多いシーズンにしてほしいですね。
本当に期待をしています。