ホームで行われた開幕戦はやはり台所事情の苦しさを表すメンバーでした。
スタメンに外国籍選手が誰もいませんでした。
ギリギリ整ったという感じでしょうか?
立ち上がりからエスパルスは落ち着きがありませんでした。
相手のプレスを受け、ボールを保持できずに前に蹴らされる展開でした。
立ち上がりにリスクを回避するのは監督からの指示もあったのでしょうか?
相手のDFに対してエスパルスの2トップがかなり強くプレスをかけていましたが、簡単にいなされていたので、ビルドアップでは札幌が上回っていましたね。
その後はプレスがかかり切らなかったためか、CBとボランチの間のラインにスペースが生じていました。
相手のアタッカーに上手く入られて、そのスペースにボールを入れられていたのが立ち上がりから気になっていました。
そして15分に失点をしてしまいます。
右サイドをドリブルで突破され、クロスは跳ね返したもののあたりが弱く、エリア内でフリーでいた相手選手にキレイなボレーで決められました。
守備の強度が弱かったですね。
「サイドを突破され、中で跳ね返せない」というのは今後も厳しいこととなります。
もう少し賢い守備が求めらます。
中で跳ね返せないのであれば、クロスをあげさせない守備が必要ですが、整備ができていなかったですね。
サイドバックとサイドハーフ、ボランチも含めてどのように守備をするのか、修正が早急に必要です。
おかしなジャッジのPKも同じ形です。
右サイドをドリブルで突破されてから、中央でフリーで撃たれました。
VARを求めなかった主審の判断には同意しかねます。
脇に当たっていたように見えましたし、腕にも当たっていたとしても故意では無いように見られます。
権田がPKストップをしてくれたので、本当によかったですね。
あそこで試合が決まっていてもおかしくなかったです。
PKストップによりエスパルスにようやく、タテへの推進力が少し見られました。
スペースに飛び出す選手と相手のボールホルダーに強くいくようになりました。
ミスパスでチャンスにはなりませんでしたが、後半に繋がる戦いになったことは事実です。
この時間帯から昨年と違うプレーが見られ始めました。
サイドバックからボランチに、中方向へのショートパスが見られたことです。
昨シーズンはサイドにボールが出たら、基本前のスペースを狙っていましたが、今年はボランチにボールを預けてゲームを作ろうとしている意図を感じます。
特に昨日は白崎が非常に良かったですね。
プレスをいなしてしっかりボールを保持したり、斜め方向のパスでサイドのスペースにワンタッチでパスを出したりと、かじ取り役にふさわしい活躍をしてくれました。
自身もボールを預けてから前線のスペースに飛び出して、決定機を創り出しました。
個人的にはMOM級の活躍をしてくれたと思います。
2つの決定機で外してしまったので、印象はそれほど良くなかったかもしれませんが…。
後半立ち上がりから平岡監督は動いてきました。
結果的には限られたカードでしっかりと修正をしたと思います。
前線で起点がつくれなかったので、コロリをトップにおいて競らせました。
もう少し収めてくれればよかったのですが、確実に相手陣地に刺すパスが出始めました。
後半10分で立て続けに縦パスとドリブルから、GKと1対1の決定機が生まれましたが、外しました。
良い時間で決め切れない試合は相手に流れが行ってしまったり、そのまま落とすことが多いのですが、相手の運動量がこの時間から落ちたので、エスパルスペースで試合を運べましたね。
その流れのまま唯人の同点ゴールが生まれました。
中間ポジションから裏に抜け出して見事なゴールでした!
トラップからのボールの置き方が素晴らしかったですね。
毎日のように居残りのシュート練習をしていた努力が実りました。
唯人の課題のゴールが開幕戦で生まれたのは大きかったですね。
一番の持ち味のドリブル突破も何度も見せてくれましたし、エースの雰囲気が出てきました。
これからも期待できますね。
試合はこの後動くことはなく、勝ち点1を分け合いました。
ポジティブだったのはみんな悔しそうにしていたことです。
追いついての引き分けですし、終盤は相手に決定機があったので、引き分けでよかったと感じてもおかしくありません。
しかし権田が開幕前に言っていたように、引き分けは勝ち点2を落とした試合という意識が強く出てきたのでしょう。
ここから松岡やサンタナが加わってくれば、さらに良くなるでしょう。
立ち上がりは不安定でしたが、90分の試合の中で変化を作れたのはチームとしての強みです。
昨シーズン終盤戦の流れは失われていないと感じました。