プレビューの記事で複数得点を取れれば勝ち点3が取れると書きましたが、スコアレスドローで勝ち点を積み上げることは出来ませんでした。
試合自体は60分までお互いに切り替えが早く、好ゲームと言って良かったと思います。
こういった試合はミスをしない方がゲームを支配しますし、ミスを活かしたほうが勝利をつかむのですが、どちらのチームも活かしきれませんでした。
両チームの現状のチカラを示した試合と言っても良いでしょう。
前半は守備のところでホナウドが効いていました。
プレスバックをしっかりする姿は昨シーズンは見られませんでした。
進歩した点として見ても良いでしょう。
ただ、パスのスピードと方向性が周りと合っていなかったですね。
必ず失点に直結しそうなパスミスをするのはやめてほしいですね。
京都はある程度パターンに落とし込めているチームでした。
ウタカを最終ポイントとして統一されていますし、ワンタッチを織り交ぜた斜めのパスで、DFラインの間のスペースを上手く使っていました。
ただ、30mライン周辺でのプレーの選択が上位チームとは異なります。
深みと幅を取るためのプレーの選択が無かったですね。
ウタカも90分は動けないので、時間の経過とともにサイドやスペースがあるところにポジションをとっていました。
最後に必ず出てくるので、そこを警戒しておけば抑えられる感はありましたね。
ただエスパルスのアタッカーよりも脅威になっていたのも事実です。
サンタナとカルリには枠をとらえてほしかったですね。
チャンスは無かったわけではありませんが、決定機で相手GKを脅かすまでには至りませんでした。
60分を迎える前からオープンな展開になりました。
ベンチワークによって試合の趨勢が決まる試合でした。
ただエスパルスのベンチワークは良かったとは言えないでしょう。
疑問すら残る交代で、引き分けも危うくなる場面もありました。
結果的には権田のビッグセーブで勝ち点1を守った試合結果となりました。
直近のエリートリーグでしか試していない滝のサイドバック起用
デュエルの強度が求められる試合での神谷の起用
慣れないポジションの選手起用や組み合わせからか、5枚のカードを切った後にミスが一気に増えました。
プレースピードも確実に低下してしまいました。
セフンにクロスを当てるというのは共通できていましたが、その後のイメージが誰も持っていなかったですね。
セフンがクロスで競り合って勝ったとしても、誰もいないことがほとんどでした。
もう中盤戦に入っていますが、90分という試合のデザインが出来ていないですね。
「内容は良かったが決めきれずに勝てない」
というのは降格チームによくある展開です。
ポジティブな点があるだけに、逆に修正が出来ないというパターンです。
下位チームが勝ち点を伸ばしたことで、順位表が厳しくなってきましたね。。。