引いた相手を崩すにはどうすればよいでしょうか?
一番安全方法はサイドチェンジです。
ボールを大きく動かして、相手のブロックを拡げる戦術です。
エスパルスではリカルドがその戦術を選択していましたが、スピードが遅く全く効果がありませんでした。
やるなら、もっと極端に片方のサイドで細かくボールを動かす必要がありました。
日本の上位チームではもう1つ方法を持っています。
こちらの方が単純かもしれませんが、ドリブルでボールを運ぶことです。
サイドで抜いていくというよりかは、中央で運ぶドリブルです。
個でボールを運ばれるとケアが必須なので、ポジションを離す選手が必ず出てきます。
そうすれば膠着したエリアに動きが生まれます。
エスパルスが後半戦で得点を奪って勝ち切るには、絶対に必要なプレーです。
では、現状のドリブルランキングを振り返ってみましょう。
1位 岸本
2位 カルリーニョス
3位 乾
4位 中山
5位 山原
(football LABデータ参照)
中央のプレイヤーは乾だけです。
乾が中央でボールを運んでいるのはすぐに思い出せます。
それだけ効果的なプレーをしているということです。
後はサイドの選手のみですね。
こちらはどちらかというと、空いたスペースを運ぶプレーですね。
ブロックの手前まで運ぶというイメージです。
やはりボランチやCBの持ち上がりが少ないですね。
9位に白崎が入っていますが、彼やCBの持ち上がりが必要になります。
ブロックの中にスルスルとはいるプレーができるとかなり大きいですね。
相手を崩すことができます。
現状はデータからも戦術乾がはっきりと浮き彫りになりました。
もし離脱をしたら、昇格はあきらめざるを得ない状況ですね。