結果としてはラストプレーで勝ち点1をもぎ取った試合となりした。
等々力は終盤に何かが起きますね。
完全に相手に上回られた試合でした。
正直レベルの違いというのを見せつけられましたね。
立ち上がりから「相手はうまいな~」と感じさせらました。
ボールの動かし方1つ1つにも、しっかりと意図を感じるものでした。
プロの選手があんなに簡単に股を抜かれるシーンを何度も見ることはありません。
パス交換の中から、一気に長いボールが出てきたときの対応は、正直遅れがちでした。
その遅れがあるのか、競りに行っても相手ボールになり決定機を作られました。
また相手の守備がもう少し緩いかと思いましたが、最初のプレスへのアプローチが早かったですね。
ここでプレーの選択肢を限定されたので、そこから受けた選手が厳しい形になり、プレーの連続性がありませんでした。
この結果、驚くべきスタッツになりました。
相手の支配率は69%
パス数は1014本です。
成功率も88%です。
約900本のパスを通された計算になります。
ちなみにエスパルスのパス数は355本でした
3倍近い数値です。
この数字を見るだけでも、試合内容が想像できそうです。
更に失点シーンは相手がうまかったですね。
密集の中で一番遠い選手にピンポイントでクロスを合わせる。
そのボールにダイレクトボレーで枠に飛ばす。
六反も触りましたが、止められないですね。
2失点目も個人の力で上回られました。
小林がエリア内でキープしなおして、ぽっかり空いた真ん中のスペースに中村憲剛が飛び込んでボレーで沈められました。
あのプレーはどうしようもないです。
これまでの失点はセットプレーだったり、何でもないクロスから入れられたり
どちらかと言えばもったいない失点が多かったですが、昨日の2失点は防ぎようのない失点だった印象です。
ただ結果はドローです。
エスパルスは苦しみながらもチャンスを作っていました。
シュート数は相手が15本に対して、エスパルスは12本です。
圧倒的に支配されましたが、ゴール前にはいけて、シュートまではいけていました。
カウンターへの切り替えは良かったと思います。
相手もあれだけつないで来れば、ミスもあります。
ひっかけたボールに対しての反応が良かったと思います。
先制点はその象徴でしたね。
金子のゴールはゴール前で2人フリーでしたからね。
鎌田も自分でひっかけてゴール前まで上がったので触りたかったでしょうね。
ただ、決めたのは金子でした。
最後の同点ゴールはチアゴの個人によるものですね。
裏は取りましたが、そこからはどうしようもない状況でした。
自らカットインして決めてくれました。
個で得点が取れる選手という期待がありましたが、その通りの活躍を早くも見せてくれています。
前節もアシストをしていますし、彼は勝ち点を持っている選手としていいのかもしれません。
大きな戦力であることを示してくれました。
見ていて非常に楽しい試合でした。
相手のうまさ、それに必死に対応するエスパルス
20,000ゴールのメモリアル
劇的な幕切れ
いろいろな要素が詰まった試合でしたね。
川崎にしてみれば昇格組との連戦で勝ち点6は計算していたと思います。
それが2試合連続で取りこぼしたという印象でしょう。
特に昨日はゲームをあれだけ支配していても、勝てないという結果でしたしね。
それでもテセが挨拶に行ったときに、大きな拍手で迎えられていたのは感動しました。
スポーツの素晴らしさを体感した瞬間でもあります。
エスパルスにとっては前向きな勝ち点1だと思います。