国立決戦の直前ですが重要なことだと思うので取り上げてみました
Jリーグが秋春制移行など大きな改革に取り組んでいます。
その中で選手契約制度の改定も行われます。
まずABC契約が撤廃されます。
特にC契約については撤廃されるのは、各チーム取って大きな影響となるでしょう。
出場しなければ報酬がいくらでも良かったのが、今回の改定でなくなります。
また年俸の上限の幅も大きく緩和されます。
現在A契約で670万円が上限だったのが、1200万円まで広がります。
この改定の目的は有望な若手選手がJリーグに入ることです。
会社員の初任給より少ない状態だと、海外にそのまま行くケースが見られてきます。
元々は経営難を避ける狙いや、お金で特定チームに有望な若手選手が集まらないように配慮した制度です。
しかし30年を超えて弊害の方が大きくなってきました。
あとはプロ契約の人数です。
現在J1で15人、J2で5人、J3で3人がプロ契約選手の最低人数です。
これがすべてのリーグで20人以上が規定となりました。
J3でも最低年俸が240万円で20人契約が必要になるので、4800万円/年が選手の人件費として必要となります。
ただJ3ライセンスは「入場者数2000人/累計3万人」「年間入場料収入1000万円」が規定となっています。
この数字では選手の人件費すら賄えないこととなります。
いまJリーグは、リーグクラブを守っていた30年が過ぎ、各クラブが競争力をもつフェーズに入っています。
より一層魅力のあるチーム作りがクラブには求められます。
最終的には「Jリーガーになりたい!」という子供たちが増えることが、日本サッカーの一番の強化になると思うので、制度改革は成功してもらいたいですね