エスパルスがJ1で戦うことになり、トラッキングデータが公開されることとなりました。
各選手の走行距離とスプリント数が一覧で出されます。
東京V戦では相手の走行距離のほうが4kmも多い結果となりました。
・エスパルスのプレスを回避するために、3枚の中盤の選手が動いたこと
・ビハインドの状況で交代選手がかなり走ったこと
この点から相手チームの走行距離が多かったという結果になりました。
エスパルスのトラッキングデータを見てみましょう。
最も走っていた選手はブエノ選手です。
11.264kmの走行距離を記録しました。
合流間もない選手でしたが、中盤でかなり効いていた選手です。
攻守のデュエルで目立つところがなかったのでわかりにくいかもしれませんが、かなり良いプレーをしてくれていました。
攻守における立ち位置でスペースを埋めたり、ボールを受けて一瞬の時間を作るなど非常にサッカーIQの高さを感じました。
90分通して慌てる場面が1つもなかったですね。
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個人的には非常に好きなタイプの選手です。
これからもっとコンディションも上がるでしょうし、チーム戦術にもフィットしてくるはずです。
同じボランチのポジションだと宇野選手がめだっていましたが、ブエノ選手のカバーがあった分思い切りプレーができたのではないでしょうか。
昨シーズンから秋葉監督が乾選手のスプリントをべた褒めしていました。
チームでは公開はされませんがデータは取っているので、如実に感じていたのでしょう。
攻守において「ここ」という場面で効果的にスプリントを出せています。
ボールを持った時のプレーも目立ちますが、攻守におけるスプリントはエスパルスの核であることは疑う余地がありません。
あとは両センターバックの走行距離が多いことも特徴でした。
ラインの上げ下げや、相手のフィードに対して長い距離を走って競ったりカバーをしたりしているのは観ていてわかります。
3年前よりもJリーグ全体の戦術が変わってきているので、以前との比較は意味ないかもしれませんが、走行距離が増えています。
逆に言えばCBが走れないのは押し込まれている証拠でもあります。
J1に上がると様々な点で楽しみが増えることになります。
トラッキングデータは数値で表されるので、見ていた印象の裏付けともなりますし、逆に気づけなかった部分も浮き彫りにしてくれます。
私が好きなデータの1つです。今後も試合ごとに振り返ってみたいと思います。
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