【まあJレビュー川崎戦】結果的に10人となり勝ち点1を取るカタチに、戦術と判断の差もあった

レビュー

 

リーグ戦3試合ぶりのホームゲームは勝ち点1を分け合う結果となりました。

退場者を出したことを考えると、勝ち点1を取り切ったという結果でしょうか。

 

立ち上がりはお互い連戦の疲れがあるのか、あまり動きがないスタートでした。

それでもエルパルスは宇野選手のミドルを機に相手陣地でボールを持てるようになったり、右サイドで乾選手が絡むことでエリアに入るプレーを出せていました。

 

しかし時間が進むにつれて川崎が試合を支配することとなります。

エリソン選手、マルシーニョ選手が起点とし攻撃のスイッチを入れてきました。

 

裏に抜けられ、サイドで時間を作られ、エスパルスの2枚のCBの対応が後手後手でしたね。

17分には最大の決定機を作られました。

相手のボール処理のミスもあり、ギリギリのところで失点を防ぎました。

 

エスパルスは組み立てのところでも高橋選手、住吉選手のところで厳しくなりました。

相手はそこまで強いプレスをかけてきませんでしたが、ボール処理がわずかに遅れたりして、サイドに付けるしかできない状況を自ら作っていました。

そしてそのサイドへのボールもマイナス気味に入ったりするので、タテに蹴るしかなく、そこも狙われずっと相手のターンとなります。

 

外を回すという指示のもと選択しているところもあるでしょうし、ボランチの1枚が下がってしまうと宇野選手、ブエノ選手の2枚で前に進むことができなくなるので、これも停滞の手となってしまいます。

蓮川選手や山原選手がいない状況の4バックは厳しいのかもしれませんね。

少なくとも昨日の試合では難しかったですね。

 

川崎はデータ通りに外をシンプルに使う攻撃を仕掛けてきていました。

ボランチがサイドに開いて、サイドハーフとサイドバックと合わせて、3枚で片方のサイドを縦に走ってくる攻撃は脅威でした。

必ずサイドで数的不利な状況を作られ、視野を確保できた状態でクロスを入れられます。

実際に後半の失点シーンも、大外レーンの選手がフリーで、エリア内でフリーになった選手にグラウンダーのクロスを入れられ決められました。

ボラんリが戻り切れなかったのもありますが、あそこまで入られるとDFラインも下がらざるを得ませんし、完璧に崩された失点でした。

 

監督が変わったばかりですが、選手の特徴を活かし、しっかりと仕込んでいる感じは受けました。

得点数1位であったこともうなずけますね。

 

前半29分にはすでにDFラインが大きく下げられていました。

乾選手が自陣の高い位置で奪ってくれたのでピンチにはなりませんでしたが、バイタルがスカスカの状況でした。

その乾選手が前半最後に決定機を迎えましたが決められなかったですね。

ただやられ続けた前半から、後半に望みをつなぐプレーではあったと思います。

 

後半はエスパルスは失点を避けるためにGKからロングボールを蹴る選択をしていました。

 

そして先に動いたのはエスパルスです。

カピシャーバ選手が後半5分ごろには交代準備をしていました。

後半頭から変えなかったのは、相手の動きを見てからにしたかったということでしょうか?

 

そしてこの交代策が当たります。

左サイドで乾選手とカピシャーバ選手のパス交換から、宇野選手が絶妙なタイミングで飛び出し、エリア内で切り返してDFをかわしてシュートを放つシーンがあります。

完全に決まったと思われましたが、枠の外にボールが外れました。

 

そして先制点がエスパルスに入ります。

1度失ったボールを乾選手とブエノ選手が奪い返し、エリア内にボールを入れたところでファールを誘いました。

ブエノ選手は360度見えている選手なので、ノールックでヒールで乾選手に落としました。

完全に時を止めたようなプレーでした。

そして相手が慌ててアプローチに行ってPKとなるファールを犯しました。

後半は攻め続けていた中で決め切って先制をしてくれました!

 

先制したことで勝ち点3への希望が生まれましたが、直後に奪われることとなります。

相手がシステムを変えてきていたので、秋葉監督も3バックへの移行を考えていたようです。

しかしタイミングを逃し失点をしました。

 

後半30分あたりには右サイドにポジションを変えたカピシャーバ選手と北爪選手が競り勝つシーンが何度かありました。

ここを起点にもう1つ前に出られればチャンスも作れたのですが、相手のDFも堅かったですね。

 

38分には相手が決定機を迎えましたが、沖選手が止めてくれました。

ここ2戦は判断ミスからの失点を喫していましたが、ホームゲームでは別人のような動きでシュートストップを何本も見せてくれました。

 

そして終盤に北爪選手が退場となり、エスパルスは勝ち点1を狙う選択を強いられました。

結果論ですが、これで良かったのかもしれません。

11人同士でしたら北川選手に変えてタンキ選手を入れる予定でした。

攻撃に出て、ひっくり返され失点という結果もあったのかもしれません。

 

エスパルスの得点は個人のチカラでとったものでした。

一方で川崎の得点は狙って崩して奪ったものでした。

決定機の数や退場者を出したことを考えると、まずは勝ち点1を取り最悪な流れではなくなったということを受けとめるべき試合でしょう。

 

連戦もあと2戦です。

北爪選手の退場もありますし、高木選手も不在となるかもしれません

それでも何とか勝ち点を取って連戦を終えてほしいですね。

 

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