エスパルスはホームで迎えた柏戦でしたが0-2で敗れました。
これで直近9戦で1勝3分5敗という成績となりました。
かなり厳しい状況となってきましたね。
そもそもエスパルスはメンバーを組むのに精一杯という構成でした。
高橋選手の長期離脱に加え、山原選手の名前もメンバーから消えていました。
大学生の日高選手がスタメンとなり、ベンチメンバーも大学生、高卒ルーキー2選手で構成しなければならない状況です。
試合は開始から柏がペースを握り続けます。
柏の前からのプレスを回避できずに、逃げるボールを回収されエスパルスはいきなり押し込まれました。
そして序盤にあっさり失点を喫してしまいます。
タテの楔のパスを入れられ、中央に守備を寄せられ、さらにそこからかわされます。
エリア内でボールを奪うもすぐに取り返されました。
そこから繋がれ失点です。
あんな位置でボールを奪われてしまってはどうしようもありません。
シュートブロックはしたものの、沖選手が反応できずに失点です。
この失点のあと非常に危ない時間帯となりました。
決定機は創られませんでしたが、エスパルスの重心が後ろにかかりました。
この影響で前からの圧力が無くなり、相手のCBからボランチへのつなぎのパスが簡単に入れられるようになります。
この時点で今日の試合が厳しいものになる予感は感じました。
そして22分に追加点を奪われます。
右サイドを簡単に突破されクロスに対して、相手ボランチの選手が遅れて入ってきてボレーで決められました。
まず守備陣もあんな簡単にサイドを突破されると思わなかったでしょう。
完全にエリアの中でボールウォッチャーになってしまいました。
そして、ボールに多くさわりリズムが出たボランチに絶好のタイミングで飛び込まれ失点です。
この時点でエスパルスの選手編成の問題も露呈した上に、相手の圧力に押し込まれ続けていたので大量失点の予感も生まれました。
相手はビルドアップの際に、しっかりとエスパルスの守備の立ち位置や強度を見ていた感じも見受けられました。
時に問題となっていたのはエスパルスの右サイドです。
松崎選手と日高選手の間のポジションで、常に浮いている選手が1人いました。
日高選手が不慣れなのか、蓮川選手の指示不足なのかわかりませんが、確実に起点を作れる状況を生み出していました。
一方で左サイドでは仕掛けをするために、人数はかけずにスペースを作る立ち位置をしていたようにみえました。
CBの1枚が長い距離を走りフォローすることでサポートも担保していました。
どの時間かは忘れましたが、エスパルスの守備陣がぐちゃぐちゃにされたシーンがありましたね。
完全に柏に試合を握られ、前半終了間際のGKとの1対1のシーンを決められていたら後半の猛攻も見られることはなかったでしょう。
エスパルスが勝ち点を取るためには、後半開始15分の特攻しかないと思いました。
ここで失点をしたら仕方がないという覚悟で果敢に臨んでもらいたいと思っていましたが、エスパルスは立ち上がりから猛攻を仕掛けることに成功しました。
北川選手の切り返しからのシュート
カピシャーバ選手の突破からのクロス
相手クリアミスからのエリア内でのシュート
どのシーンも入っていてもおかしくない機会を作りました。
そして後半16分にはエリア内の密集で放ったシュートがゴールラインを割ったようにも見えましたし、相手のハンドの可能性もありました。
しかしここでも決まりませんでした。
ここで試合も止まり、エスパルスの勢いも削がれるかと思いましたが、CKから相手のファールがありPKを獲得しました。
まだ後半20分だったので、ここで決められれば勝ち点の芽も出てくるところでしたが、PKストップをされエスパルスの猛攻も終わりました。
ラストプレーの中原選手のFKも数センチ外でポストをたたき、得失点差を縮めることも出来ずに無得点で敗戦となりました。
後半だけを切り取れば、上位チーム相手に押し込めていたので悪くはないという評価になるのかもしれません。
しかし降格圏に落ちていくチームというのは得てしてそのような試合が続き、勝ち点が取れないまま沈んでいく傾向があります。
順位も14位まで落とし降格圏が近づいてきました。
9試合で勝ち点が6しか挙げられなければこうなるのも仕方がありません。
次節はブエノ選手が累積で欠場となり、さらに厳しい状況となります。。。
踏みとどまることは出来るのでしょうか。
コメント