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「攻守何から手を付けよう」吉田孝行監督が語った、エスパルス再構築の”起点”

 

エスパルス公式から、吉田監督のロングインタビューが公開されました。

シーズン中にこれだけ読み応えのあるコンテンツが出てくること自体、珍しいことです。

百年構想リーグという特殊なフォーマットで戦っている今シーズン、クラブ側が意図的に情報発信を強化しているのかもしれません。

理由はともあれ、内容の濃いコンテンツが続いているのはサポーターとして純粋に嬉しいことですね。

インタビューに限らず、吉田監督自身もメディアへの露出に積極的です。

記事の中にこんな一言がありました。

「これだけサッカーを取り扱ってくれるテレビ局やラジオ局があるのも静岡の特徴だと思いますし、ましてやスタジオ生出演なんて他県ではなかなかない」

静岡というサッカー文化が根づいた土地を、しっかりポジティブに捉えているのが伝わります。新監督の考え方や言葉に触れられる機会が多いのは、ファン・サポーターにとってもありがたいことです。

インタビューのボリュームはかなり大きいので、今回は2つの回答に絞って取り上げます。

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「まだ一つを極めていない」——焦らない男の確かな手応え

まず、百年構想リーグだからこそ試せることがあるか、という問いへの回答です。

「ここまでの3試合でチームは修正も入れながら右肩上がりで成長しているという実感がありますし、まだ一つを極めていないのにいきなりいろいろなことにトライしようとしても、全部が中途半端になって結局何も残らなくなってしまうので、オプションの増やし方というのはしっかり状況を見ながら取り入れていきたいとは思っています」

急いでバリエーションを増やすよりも、まず一本の軸をしっかり作ることを優先する——シンプルですが、これを徹底できる監督は実際には多くありません。

「全部が中途半端になって結局何も残らない」という言葉には、神戸でリーグ2連覇を果たした指揮官ならではのリアリティがあります。

まだ基本部分を構築している段階でありながら、3試合で着実に成長を見せていることは、今後への期待を大いに高めてくれます。

「攻守何から手を付けよう」からのスタート——前政権との決定的な違い

もう一つ、選手たちの細かな指導への反応はどう映ったか、という問いへの答えが非常に興味深いものでした。

「始動して1週間ぐらいで初めてゲーム形式をやった時に、僕の中では『攻撃も守備も何から手を付けよう?』というところからスタートしたんですよ。結局、まずはやっぱり守備の安定さが重要なので、鹿児島キャンプでは7〜8割ぐらい守備重視のトレーニングを実施しました」

この質問、前監督との対比を意識した設問であることは明らかで、インタビュアー側にも相応の意図が感じられます。

そしてこの回答は、昨季のチームがいかに組織的な守備の約束事を持っていなかったかを、遠回しながらもはっきりと示しています。

今のチームはまさに、守備の決まり事を選手たちが必死に体に刻み込んでいる段階でしょう。

攻撃面での狙いが明確に見えてくると、試合をより深く楽しめる方も増えてくるはずです。

まとめ——OSのインストールはまだ途中

今回のインタビュー全体を通じて感じたのは、エスパルスというチームに「違うOS」をインストールしようとしている、ということです。

まだ基本設定の段階。

それでも試合のたびに確実に変化が見えている。「右肩上がり」という言葉が監督の口から繰り返し出てきましたが、その言葉が単なる強がりではないことは、ピッチを見ていれば伝わってきます。

これからどこまで伸びていくのか——期待したいですね。


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