攻撃に手応え、課題も残った一戦 ―岡山戦レビュー―
3試合ぶりのホームゲームは、1-1からのPK戦を制し、今シーズン初のPK勝利という結果となりました。
攻撃面での取り組みが随所に見えた試合でしたが、同時に守備と交代策に課題を突きつけられた90分+αでもありました。
練習の成果が随所に出たダイレクトプレー
今週の記事シリーズでは攻撃の構造と課題を取り上げてきましたが、今節は吉田監督が前日コメントで言及していた攻撃トレーニングの成果が、明確に形として表れました。
立ち上がり4分、相手のクリアボールを拾った流れからオ・セフン選手がワンタッチで北川選手へ
完全に抜け出したシーンはダイレクトプレーの精度を感じさせるもので、得点には至らなかったものの、練習で積み上げてきたものが垣間見えた場面でした。
11分にはマテウス・ブエノ選手の競り合いから生まれたボールを北川選手がダイレクトでクロス。
中で合わせる選手こそいなかったものの、触れば得点という質の高いチャンスでした。
25分以降は小塚選手が巧みなポジショニングで岡山の守備に迷いを生じさせ、相手ラインにスペースが出始めます。
そして33分、完璧な崩しから北川選手が折り返すと、GKも外れた状態でオ・セフン選手がフリーで合わせる超決定機を迎えました。
しかしシュートをポストに当ててしまい、前半は無得点で終了。
前半の守備は岡山に決定機をほぼ与えない完璧な内容でした。
先制も、得点後に崩れた時間帯
後半57分、宇野選手の質の高いクロスにオ・セフン選手が面でしっかり合わせ、待望の先制点
一度はシュートを撃てなかった場面から自ら奪い返し、最後はゴールまで仕上げた流れは見事でした
前半大きなミスで失ったチャンスを取り返すゴールでもあり、表情にはどこか安堵感がにじんでいました。
しかし、この得点を境に試合の流れが変わります。
岡山がプレー強度を上げて前に出てくる中、エスパルスは選手交代でリズムを取り戻そうとしますが、結果的に逆効果となりました。交代で入った選手のポジショニング、強度、精度が低く、全く別のゲームになってしまった印象です。
失点シーンは左サイドの守備に問題がありました。
千葉選手がマークの受け渡しで全く追わなかったことで、相手選手に深い位置から完全フリーでクロスを許し失点。
プレー単体ではなくエスパルスの抱える課題が如実に出た時間帯でした。
交代策の課題と梅田選手の活躍
交代でペースを取り戻すのではなく、逆に相手にゲームを渡してしまうという傾向は、これまでの試合でも見られたものです。
途中出場の難しさは理解できますが、交代でチーム力が落ちる状況が続いているのは事実であり、吉田監督も試行錯誤を続けながら、まだ最適解を見つけるには至っていない段階と言えるでしょう。
それでも最後はPK戦で梅田選手が2本を止め、今シーズン初のPK勝利をつかみました。「PKでも勝てば嬉しい」―そんなことを改めて実感できた夜でもありました。
まとめ
攻撃面では確かな手応えを掴んだ試合でした。
ダイレクトプレーの精度は上がっており、こうっげきの課題への取り組みが、ピッチ上で形になりつつあります。一方で、交代後のゲーム管理は、引き続き改善が求められるポイントです。
次節に向け、今節の収穫と課題をどう整理するか―吉田監督の手腕が問われる局面が続きます。

