前回の記事では、枠内シュート数・決定率とリーグ順位との相関を確認しました。
清水エスパルスは枠内シュート数こそ中位に位置しながらも、決定率が低い水準にとどまっているという現状が浮かび上がりました。
今回はさらに一歩踏み込み、ポジション別の視点から攻撃の実態を見ていきます。
インサイドハーフの攻撃貢献
多くのサポーターが感じているように、攻撃面で物足りなさを覚えるポジションとして挙げられるのがインサイドハーフです。
今シーズン、このポジションを主に担っているのは3選手。それぞれの数値を確認してみましょう。
| 選手 | 出場時間 | ゴール | アシスト | ゴール期待値 |
|---|---|---|---|---|
| 小塚選手 | 452分 | 0 | 0 | 0.524 |
| 宇野選手 | 287分 | 0 | 2 | 0.566 |
| 千葉選手 | 313分 | 0 | 0 | 0.313 |
宇野選手が2アシストをマークしており、3選手の中では最も得点に近い位置でプレーできていることが数値から見て取れます。
一方で、3選手合計でゴールはゼロという事実は、インサイドハーフからの直接的な得点関与がいかに乏しいかを示しています。
ゴール期待値に目を向けてみても、小塚選手と宇野選手はそれぞれ0.524、0.566とこちらも低い数値となっています。
加えて前回の記事で触れた「決定率の低さ」とも連動する課題です。
千葉選手は期待値0.313と、さらに低い傾向が見られます。
チャンスクリエイト数にも課題
ゴール・アシストといった結果だけでなく、チャンスクリエイト数も1試合あたり1.0に満たない水準となっています。
得点に直接絡む機会が少ないだけでなく、決定機を生み出す起点としての役割においても、現時点では物足りなさが残ります。
なお、交代出場で同ポジションを担う松崎選手・髙橋選手については、出場時間が限られることもあり、数値はさらに低くなっています。
中盤戦に向けて
3選手の中で誰が主力として定着し、どのような変化を見せるか。
また、システムや起用法の調整によってインサイドハーフの攻撃貢献をどう引き上げるか。この課題への答えが、シーズン中盤戦の鍵を握るポイントのひとつになりそうです。

