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【まあJレビュー神戸戦】「臆病」という指摘の重さ——エスパルス主力離脱が炙り出したのはチーム機能の限界か

 

インターバル明けの再開戦。負傷離脱による主力不在という現実が、改めてこのチームの構造を問い直す90分となりました。


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エスパルスのスタメンと離脱の影響

インターバルを経て、けが人の復帰に期待が集まっていました。しかしふたを開けてみると、北川選手とブエノ選手の名前がありません。

チームを機能させるうえで中心的な役割を担う2選手がアクシデントで不在という状況。

この試合は、主力を欠いた状態でチームがどこまでオーガナイズされた戦いを見せられるかを測る側面を持った一戦となりました。


孤立するセフン選手、関与できないウイングとインサイドハーフ

立ち上がりから目立ったのが、オ・セフン選手の奮闘です。主力不在の影響を感じてか、序盤から身体を張ってボールを収めようとするシーンが続きました。

しかし、ボールを収めたとしても次のパスコースが見つからない。受け手を探すだけで時間が過ぎる場面が繰り返されました。

そして両ウイングとインサイドハーフの2選手が、攻撃にほとんど関与できていません。

北川選手とブエノ選手の不在がいかにチームの機能に直結しているか、序盤から色濃く出た立ち上がりでした。


指揮官に「臆病」と指摘された前半のボール保持

自分たちがボールを持てた場面でも、前へ進もうとせずに後ろへ下げることが繰り返されました。

最終的にはGKまで戻してのクリアという流れが定着し、攻撃の形を作れません。

吉田監督が試合後のコメントで「臆病」と表現したのは、こうした場面を指してのことでしょう。

ボールを持っても前を向けない、縦へのチャレンジができない——その姿勢が前半を通じて続きました。


失点シーンの分析

17分には大きなサイドチェンジからクロスを入れられ、エリア内でフリーの状態からボレーシュートを撃たれます。

なぜあの場面でフリーにしているのかが判断できない崩れ方でした。

サイドへのパスをオフサイドとセルフジャッジしたのかは定かではありませんが、寄せが明らかに緩慢でした。

そしてこの緩さがそのまま失点シーンにつながります。

くさびのパスから左サイドへ展開される中で、すでにこの時点で対応が一歩遅く後手に回っていました。アンカーを務めていた小塚選手は自陣への帰陣の際にジョギングのペースにとどまっており、またしてもエリア内でフリーのボレーシュートを許します。

空振り気味にふわっと浮いたボールへの反応も遅く、競り切ることができずに失点。

GKも前に出るなど何とか止めてほしい場面でしたが、複数の判断の遅れが重なった失点でした。

前半は相手選手のアクシデントによりほぼ10人での戦いを強いられる状況の神戸に対して、それでもシュートには至りません。何もできないまま45分を終えました。


後半:エスパルスは3バックへの変更と初出場組の投入

後半は3バックへのシステム変更とともに、今シーズン初出場となる井上選手とブルネッティ選手を投入しました。

しかし、慣れないシステムと組み合わせが即座に機能することはありませんでした。

パスは足元から足元へ繰り返されるだけで、相手のブロックの外をボールが行き来するのみ。

縦へのスピードアップも、背後を狙う動きも、ほとんど生まれませんでした。

そして2点目の失点シーン。3CBのライン統率が崩れてカバーが間に合わず、PKを献上します。大きく崩されたわけではなく、ラインの揃いの乱れという組織的なズレが招いた失点でした。

64分、この試合で初めて迫力のある攻撃の形を見せますが、ゴールを脅かすには至りませんでした。


数字が示すエスパルス完敗の実態

最終的なシュート数はわずか5本。

エリア内でのシュートはCKの流れから1本のみという結果でした。

オ・セフン選手のヘディングシュートは惜しいシーンでしたが、しっかりと当てることができずシュートにもなりませんでした。

2失点ともに「大きく崩された」というより、ズレ・ミス・対応の遅れといった隙を確実に仕留めきった相手の質が上回った試合でした。エスパルスにもわずかなチャンスはありましたが、それを形にできないまま終わりました。


チームの形か、個の力か

ここ数試合で「チームとしての形が整ってきた」という手応えが見えてきた時期でもありました。

しかしこの試合は、その形を支えているのが個の力であることを改めて浮き彫りにしました。

チームのオーガナイズとしての強さを証明するには、まだ課題が残っています。


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