中3日、5連戦の2試合目。エスパルスはホームのアイスタに長崎を迎えます。
エスパルスの前節を振り返る ── シュート6本が示す課題
前節のホームゲームでは、名古屋にシュートわずか6本という内容で完敗を喫しました。しかしこの低シュート数は、前節だけに限った話ではありません。広島戦、神戸戦と続けてシュートをほとんど打てない試合が続いており、前線の主要メンバー不在の影響が数字に如実に現れていると言えるでしょう。
こうした状況を受け、前節では4バックへのシステム変更が試みられました。ブルネッティ選手を左サイドバック、吉田選手を右サイドバックに配置する布陣でしたが、結果としてこの変更は機能しませんでした。問題の本質は4バック自体にあったわけではなく、4-4-2を採用したことでサイドハーフのポジションに慣れない選手が起用され、そこが機能しなかった点にあります。
連戦でトレーニング時間が限られる中、開幕から基本システムとして使ってきた4-3-3への回帰も一つの選択肢として浮かぶところです。吉田監督には難しい判断が迫られています。
対戦相手の V・ファーレン長崎
前回対戦は、開始8秒での衝撃的なゴールを含む3対0という圧勝でした。立ち上がりから追加点を重ねた前半は、今シーズンのエスパルスの試合の中でも最も内容・結果ともに充実した45分間だったと言えるでしょう。試合後に長崎サポーターからブーイングが出たほど、エスパルスが圧倒した一戦でした。
当然、長崎はあのような形では臨んでこないはずです。高いモチベーションでアイスタに乗り込んでくることは間違いないでしょう。
ただ、長崎の状況も決して良いとは言えません。エスパルス戦を含む直近の試合では90分負けが3回続き、前回ようやく同点に追いついたもののPK戦で敗退しています。軸となるジェズス選手をスタメンから外すなど模索も続いていますが、前節は結局そのジェズス選手の得点で同点としており、外国籍選手のパフォーマンスへの依存度の高さが浮き彫りになっています。
データを見ても、シュート数・ゴール数ともにリーグ19位と下位に沈んでおり、チームとして攻撃が完成されているとは言い難い状況です。エスパルスが組織的に守備を機能させられれば、相手を抑える可能性は十分にあると見ます。
課題と可能性 ── インサイドハーフと「センターラインの充実」
現在のエスパルスの強みは、センターラインが整っていることです。ゴールキーパーからCFまで、軸となる選手が名前を並べられる状態にある。これはこの時期のチームとして、決して小さくない土台です。
一方で、そのセンターラインをつなぐインサイドハーフの選手が定まらないことが、明確な課題として浮かび上がっています。前節も、ポジショニング自体は悪くない場面でボールを受けてからのミス、プレスをかけるべき局面でのアクション不足、裏への抜け出しもキープもできない中途半端な判断と、ゴール前へ迫れない根本的な理由がここにあると言えるでしょう。
吉田監督もこの課題を大きく捉えており、ブエノ選手をインサイドハーフで起用することを検討したこともあるようです。ただ最終的には、ブエノ選手はアンカーが最適という判断に至っているとのこと。
また、監督の口から怪我人のトレーニング合流が明かされています。とはいえ、合流したばかりのため使える時間は限定的になることも示唆されており、即戦力として計算するのは難しそうです。
この試合では、明確な課題をどう乗り越えるか ── 吉田監督のアンサーが問われる90分になるでしょう。

