百年構想リーグも、ついに最終節を残すのみとなりました。
ハーフシーズンという形式ゆえ、始まったと思えばあっという間に終わりが見えてくる、そんな感覚を覚えた方も多いのではないでしょうか。
降格も昇格もないこの大会は、勝利に執着するよりも自分たちのサッカーの精度を高めることに主眼を置くチームが多かったように思います。
しかしシーズン後半に差し掛かると、戦術が一定の形に固まりつつあるチームも出てきました。そして、相手に応じた対策を上乗せしてくるチームも少しずつ見られるようになってきたと感じます。
その結果、大量得点差の試合が結構見られるようになりました。
前節相手が見せた「エスパルス対策」で完敗となる
その象徴的な例が、前節のファジアーノ岡山戦でした。
岡山はロングボールでエスパルスを自陣に押し込み続けることで、エスパルスが志向する相手陣地でのボール保持を徹底的に封じました。この狙いはブレることなく最後まで貫かれており、正直なところエスパルスは手も足も出ない状態が続きました。
そしてようやくエスパルスが押し込めた局面では、前線の強い選手にボールを当てて一気にハイラインの裏を狙うという形で複数得点を奪い、試合を決定づけました。
トラッキングデータにもそれははっきりと表れていました。エスパルスはほとんど動かせてもらえず、スプリント数でも相手に大きく劣る数値に終わりました。
エスパルスのスプリント数が語るもの
プレビュー記事でも触れましたが、今シーズンのエスパルスはスプリント数で相手を上回った試合では無敗を維持しています。
裏を返せば、それが下回ったとき——つまり自分たちのやりたいサッカーが表現できていないとき——には結果を出せていない。スプリント数は、エスパルスの「狙い通りかどうか」を測るバロメーターと言えたのかもしれません。
エスパルスの来シーズンへ向けた課題
サッカーは相手があるスポーツです。自分たちのやりたいことだけを押し通せるほど、甘くはありません。
来シーズンは降格・昇格のかかった本格的な戦いが戻ってきます。目の前の一試合一試合により強いこだわりが求められる中で、少し対策されるだけで前節のような内容に陥ってしまうようでは、厳しい現実が待っています。
スカッドの問題、怪我人の影響など、様々な要因があることは確かです。それでも、自分たちの良さを出しながら相手の強みを消していける、そういうサッカーができるチームを作っていくことが次のステップになるでしょう。
エスパルスの最終節に期待すること
国立競技場では、なかなか思うような結果が出せていません。
最終節である今節、相手をしっかりとスカウティングした上で、狙いを持ったサッカーを90分間見せてくれることを期待したいと思います。ハーフシーズンの締めくくりとして、次のシーズンへの手応えを感じられる内容を——そう願いながら、スタジアムを見届けます。

