エスパルスは天皇杯2回戦でJ3のFC大阪と対戦し、延長の末に2-1で勝利、3回戦へコマを進めました。しかし内容としては、格下相手に苦しめられる散々なものだったと言わざるを得ません。
吉田監督は試合後、内容に関しては課題を認めつつも、勝って次につなげられたことを評価するコメントを残しました。カップ戦は勝つか負けるかしかない一発勝負の大会であり、その中で逆転勝利を収められたことには一定の意味があります。
ただ、実際のところエスパルスが失ったものは決して小さくありません。今回はこの一戦で浮き彫りになった2つの問題を整理します。
アンカー問題。万全な選手が不在という現実
まず1つ目はアンカーのポジションです。
先発したディエギーニョ選手がアクシデントによって交代を余儀なくされると、前節のリーグ戦でスタメンを務めていた弓場選手が投入されました。弓場選手は延長戦にもつれ込む中で足が攣るまでプレーを続けることとなり、フィジカルコンディションを大きく落とすことになりそうです。
この状況を踏まえると、現時点で万全な状態でアンカーを任せられる選手が不在という厳しい現実が浮かび上がります。ウォン・ドゥジェ選手もここまでメンバー入りできておらず、ディエギーニョ選手についても難しい状況が続きそうです。
今シーズン、エスパルスはアンカーというチームの要となるポジションに2人の外国籍選手を獲得しました。それにもかかわらず、いざという時に両選手ともに不在という状況を迎えているのは、チームにとって大きな誤算と言えるでしょう。
アタッカー陣にも蓄積する疲労
もう1つの問題はアタッカー陣の疲労です。
前半にFC大阪から押し込まれる展開が続いたことで、早い時間帯から主力選手を投入せざるを得ない状況となりました。オ・セフン選手とジャーメイン選手は後半開始から出場し、アディショナルタイムを含めると75分以上プレーすることとなりました。
両選手には間違いなく疲労が残っているはずで、そこから中2日でのプレーとなります。加えて、天皇杯でのスタメンが予想されていた木下選手がベンチ外だったことも気がかりな材料です。何らかのコンディション不良を抱えている可能性も否定できません。
満身創痍で迎える連戦。勝ち点をどれだけ拾えるか
エスパルスはリーグ戦で同じような内容と結果が続き、連敗中です。そして天皇杯でもJ3相手に圧倒される場面が目立ちました。結果と内容が伴わない状態のまま、開幕から3連勝中の柏との一戦に、満身創痍の状態で臨まなければならない状況です。
さらに試合はその後も連戦が続きます。ミッドウィークにはFC東京、週末には国立で川崎との対戦が控えています。
強豪との対戦が続く中、コンディションの回復もままならない状況で、エスパルスはどれだけの勝ち点を手にすることができるでしょうか。アンカー問題とアタッカー陣の疲労という2つの課題にどう向き合うか、吉田監督の采配が注目されます。

