ラストプレーでの得点で見事な逆転勝利となりました。
諦めずに戦って、最高の瞬間が95分に訪れました。
試合前は正直タカをくくっていました。
2週前に同じ舞台で天皇杯で戦って勝利しているイメージ
天皇杯のインターバルでしっかり勝利したこと
元紀の復帰がポジティブなカタチで作用したこと
これらの状況もあり、この試合は勝てると思っていました。
むしろリーグ再開の前節のほうがキーポイントになると考えており、山形に勝てれば今季初の3連勝が出来るであろうと想定をしていました。
ただ実際はそんなに甘いことはなく、苦しい試合になりました。
監督も試合後にコメントしていましたが、ファーストディフェンスが定まらずに、守備でリズムがでませんでした。
後手にまわり、サイドバック1人で2人を見なければならないシーンが何度も何度もありました。
時にはビョンが左サイドの守備にまで釣り出されるような、混乱が生じていました。
攻撃についても相手の守備のブロックが強固で、ブロックの外で回すしかありませんでした。
枝村がケガで交代してからは、ボールを引き出す動きをする選手がいなくなり、さらに硬直していきました。
テセにボールを入れても接触プレーでほとんどファールを取られてしまい、リズムがでませんでした。
前半唯一の決定機も、このような積み重ねがあり力が入ってしまったのかもしれません。
後半になればスペースもできてくるであろうと思いましたが、昨日の試合はボランチの選手が高い位置でプレーできませんでした。
ゴール前に迫るシーンもアリましたが粘り強く守られ、水戸にリズムがでてきた中で先制点を奪われてしまいました。
先制点を奪われてからは、選手の意識が前に行き過ぎてしまい、距離感が悪くなりました。
ワイドの選手は開いたままで、前の選手は前線に張り付き、真ん中にいるのは河井1人だけという時間が過ぎていきました。
この時間帯を見れば苦しいというのが正直な印象でした。
こういうときに得点を取れるとすればセットプレーということになりますが、エスパルスではそれが期待できないのがこれまででした。
これまではセットプレーからの得点率はわずかに6%です。
しかしここに来てセットプレーで得点が取れるようになってきました。
元紀がキッカーになり速いボールが効果だったと思います。
可愛のボールの質では、昨日の試合では得点は入らなかったのかもしれません。
前節の直接FKを含め、復帰後3つのゴールを生み出しています。
意識して速いボールを蹴ったとコメントしていますが、ゴールのシーンはスキルだけでなくチーム全体で作り出す圧力に相手が屈したというところでしょう。
あからさまな時間稼ぎをするなど、正直あまり見たくないプレーの後だけに、余計にそう思ったのかもしれません。
上位に行ける条件というのが備わってきたと実感出来る試合です。
3つの条件があると思います
1勝ち癖
苦しい中でも勝利をすることが出来る用になってきました。
山形戦も得点差ほど楽な試合ではなかったですし、昨日の試合は劇的な逆転勝利でした。
追いついて引き分けではなく勝ち切る。追撃にあっても逃げ切る。
そういうことが出来るようになってきたのではないでしょうか。
そうして繋いできた公式戦5連勝です。
2日替わりでヒーローが登場する
チームに勢いを生み出すのがヒーローです。
強いチームというのは日替わりでヒーローが登場します。
最近は金子の目覚ましい活躍がありますし、昨日はJ初ゴールを松原とビョンから生まれました。
チームの層が暑くなると同時に、あらゆるポジションで勢いが出てきます。
強いチームには必ず生まれる現象です。
そして3つ目ですが、ここでは触れないでおこうと思います。
残り10試合でこの3つ目の現象がでれば、自動昇格を手にしていると思います。
そのときに振り返ることができればと思います。
16:00からのゲームで他のチームにプレッシャーをかけられたのか、軒並みに勝ち点を落とした32節になりました。
いよいよ次節大一番ですね。