ケガからほぼ全員戻ってきて、外国籍選手も5人メンバー入りしました。
最大限選択肢があり、相手は中2日の試合です。
しっかりと勝ち切ってグループリーグ突破を決めてもらいたい試合でした。
立ち上がりは今シーズン初めての組み合わせということもあり、サイドの持ち上がりにぎこちなさを感じました。
ただ狙いをもって試合に入っていたのは明らかでしたね。
サイドの神谷と中山を高い位置に張らせて、サンタナを含め3人が並んでボールを待つ形を取っていました。唯人が落ちてきてボールに触れるという形です。
そして昨日の試合は簡単に蹴るのではなく、繋いでいく狙いもはっきりしていました。
ヴァウドが裏をめがけて蹴ろうとした時、平岡監督から「繋げ!」と大きな声で指示が出ていました。
山原と松岡が上手くボールを受けにきて、プレスもはがせていて、しっかりとつなぐシーンもかなりみられました。
ただ初コンビの松岡と白崎の位置関係があまりよくなく、展開力は少し乏しかったですね。
スキルが高い2人ですので、関係性が高まると良くなりそうです。
後はしきりにボランチの選手に向けて「ターン!ターン!」という声がかかっていました。
30分くらいまでは狙いがはっきりしているので、見ていて面白く感じました。
一方で名古屋は攻撃のカタチはありませんでした。
3バックが上がるシステムではなく、そのまま残りWBを含めた5枚でボールを回すだけの立ち上がりでした。
また以前のエスパルスのように声が全く出ていませんでした。
チーム状態が良くないように思えました。
ただ、気温の関係もあったのか、30分前後の時間帯から前からのプレスがかからなくなりました。すると名古屋がくさびのパスをバンバン通すようになりました。
意図しない形になってからの修正は全くできていません。
セカンドボールも拾えなくなり、相手にミドルでシュートを打たれるようになってしまいました。
それでもセットプレーから決定機を迎えましたが、また決めれませんでした。
結局、そのまま試合結果にもつながることになります。
あのシュートが決まっていれば、恐らく試合結果はかなり違っていたでしょう。
VARがあれば恐らく取り消しになっていただろうPKのシーンも全く問題なかったはずです。
あの場面は相手の選手のドリブルで中央を運ばれたことが問題です。
もう1つ前に外に追いやる追い込み方が必要ですが、現時点でのエスパルスのカウンター対応ではそれができませんね。
セフンを入れて押し込めるかと思いましたが、全くプランがありませんでした。
2人の動きはまるで連動していなかったですし、唯人のサイドハーフは全く機能しませんでした。
カルリもボールに絡もうとしましたが、バタバタ動いているようにしか見えません。
失点してからプレーが雑になり、効果的に攻撃をすることができませんでした。
セフンが前にいるならもっとシンプルに使えばよかったですし、迷いがプレーの判断スピードにも影響したのか、名古屋の前からのプレスを受けるようになりました。
正直、食材の良さを全く料理に活かせていないという感じですね。
「選手が戻ってくれば」という状態になりましたが、チーム力は上がっていないように思えます。
ゲームの最初に考えていたプランは悪くないように思えます。
決定機さえ決めていればという試合も少なくありません。
しかし、うまくいかなかったときの引き出しがありません。
だから勝ち点が取れていないのですが…。
グループリーグ地力突破の芽が無くなりました。
次節名古屋が最下位のJ2徳島に勝利した時点で終わりです。
まあ、勝利しても勝ち点8しかないですし、この勝ち点で上に行ってもすぐに敗退してしまいそうですが…。
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