天皇杯3回戦湘南戦は延長の末にエスパルスが勝利しました。
メンバー表を見て蓮川選手、ブルネッティ選手の名前がありひとまずはほっとしました。
また高木選手の名前もベンチにあり、メンバーが戻ってきている感じはあります。
ただ3バックの真ん中の住吉選手の不安定さは変わりはありませんでした。
10分のプレーでは判断ミスからウラを取られGKと1対1のシーンを作られます。
相手のプレーが遅かったために間に合いましたが、通常では失点をしていたシーンです。
その後も何度か致命的なミスを繰り返していました。
残りのリーグ戦でDFラインの統率を任せるには、正直不安しか残らないパフォーマンスでした。
両チームともメンバー的にはそれほど大きなターンオーバーはしてこなかったのですが、非常にレベルが低い試合でした。
お互いプレーのベクトルが直線的で、変化が作れないために対応が簡単に行えていました。
さらにラストプレーの精度が低く、小軸プロのレベルの試合とは思えないパフォーマンスでした。
リーグ戦下位チーム同士のカップ戦というのは、こういうものだったでしょうか…
60分から乾選手、北川選手、タンキ選手の組み合わせが実現しました。
メンバー表とスタメンを見て、この組み合わせのプレーを見たかった人も少なくなかったはずです。
残り30分で仕留めきれれば、最高の調整となったのですがそうはうまくは行きませんでした。
しかし交代直後に守備への切り替えが遅くなりました。
相手の決定機が続きますが、梅田選手を中心にゴールは割らせませんでした。
梅田選手は何度もビッグセーブをみせており、この試合のMVPと言っても良いかもしれません。
ただキックが全く飛ばず、相手ボールになり押し込まれる要因にもなっていましたが…
途中から乾選手を3列目に配置しました。
ブエノ選手不在を想定してのものでしょうか?
ただ少ないカードでやりくりするのはわかりますが、いじりすぎな感じも受けます。
乾選手クラスであれば問題は無いと思いますが、左右を変えたりなどポジションをかなり変えていることでバランスを崩している選手もいなくはないですね。
試合の終盤は厳しくなりました。
交代枠を使い切った後ブルネッティ選手が故障を発生したため、前線に置くしかありませんでした。
そしてATではセカンドボールをことごとく相手に拾われ、苦しい展開となります。
耐えきるのは難しいかと思われましたが、相手の決定力も欠けたため延長戦となりました。
延長交代枠を使い、羽田選手を3列目で使うことになります。
100分にはタンキ選手の粘りと乾選手のボールタッチで相手を置き去りにしてビッグチャンスになるかと思いましたが、シュートには至りませんでした。
ほとんどゴール前に迫ることは無かったのですが先制点がエスパルスにうまれます。
セットプレーからフィジカルの強さを活かし、タンキ選手がヘディングでゴールを奪いました!
このまま無失点で乗り切り4回戦にコマを進めることとなりました。
主力を使い延長まで行ったことで消耗が大きくなってしまいました。
120分で続けた選手もいますし、次節のリーグ戦への影響が心配です。
相手の横浜FCもPKまでもつれた試合をしていましたが、ターンオーバーをしていたので、エスパルスの消耗のほうが大きい気がします。
ブルネッティ選手の状態も心配です。
また120分通じてチャンスが作れていませんでした。
中断期がありながらも、何かが変えられた印象は全くありません。
この試合もセットプレーから取っただけですし、無失点で抑えたといっても決定機は数多く作られています。
補強情報もないですし、戦術的な上積みもありませんでした。
ただ次節の重要な試合に勝つことができれば、またリーグ戦は3週間空くこととなります。
まずは次節もトーナメント戦同様にすべてをぶつけて勝ち点3を取ることができれば、7月は乗り切ったことになりますが思い通りに行くでしょうか…
久しぶりの勝利ではありましたが、不安が拭われることはありませんでした。
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