―― 清水エスパルス vs 名古屋グランパス
Jリーグ100年構想リーグも金曜日から幕を開け、いよいよエスパルスの登場です。
Jリーグ開幕戦。
それは単なる「最初の1試合」ではなく、チームが何を信じ、どこへ向かおうとしているのかが、もっとも純度高く表れる90分であると考えています。
清水エスパルス|“立ち位置”と切り替えで作る優位
新体制になって準備期間は決して長くありませんでした。
それでも、監督・選手のコメントからは「確実に前へ進んでいる」感触が伝わってきます。
同時に、まだ“積み上げの途中”であることもはっきりしている。
だからこそこの開幕戦で大切なのは、
今できることを出し切る
そして次につながる材料を持ち帰る
この2点です。
もちろん結果は重要です。
なぜなら変わろうとしているチームにとって、最大のブースターは成功体験です。
監督・コーチ陣はすでにそれを知っています。
そして今日は選手たちが、自分たちので“最初の成功”をつかみにいく番です。
気になるのは負傷者とDFラインの流動性
吉田監督の「けが人が少し出ている」というコメント。
想定内としているとはいえ、主力級が含まれている可能性は否定できません。
実際、キャンプやTMではディフェンスラインに負傷が出ており、新加入選手が慣れないポジションでプレーしているという話も耳にします。
もっとも、今チームが取り組んでいる“立ち位置”の整理が機能すれば、個の入れ替わりだけで大きく崩れる構造ではないはずです。
とはいえ、開幕戦という緊張感の中で、この部分がどうでるのかはポイントです。
名古屋グランパス|前に重い圧力と5トップ気味の迫力
名古屋はおそらく、攻撃時に“5トップ気味”の形を作り、前に人数をかけて押し込んでくるはずです。
そこで問われるのが、エスパルスの2つの切り替えです。
戦術的キーポイント①:セフン選手起点のセカンドボール
相手指揮官も警戒している通り、エスパルスの1つの型は「セフン選手に当てる → セカンドを拾う」。
フリックして一発で裏を取る形もありますが、
収める
広げる
ゴールへ入っていく
基本はこのプロセスです。
この試合、半分以上は競り合いからのこぼれ球になるでしょう。
つまり、
どちらがセカンドボールを支配できるか
ここが勝敗の大きな分岐点になってくるでしょう。
戦術的キーポイント②:奪ってから、失ってからの“速さ”
もう1つは切り替え。
名古屋が前に人数をかけた瞬間、奪って一気に背後を取れるか。
磐田とのTMで見られたような、手数をかけない縦への加速は、まさにこの試合で見たいシーンです。
同時に守備でも、
失った瞬間に奪い返しに行けるか
いなされた後のリカバリーを反射的にできるか
ここで“考えてから動く”と、一気に相手優位の時間帯が生まれます。
スキルと強度があるJ1チームが相手だからこそ、この反応速度が試されます。
手にした「確率」と「構造」が、自信に変わる瞬間へ
最近、選手たちの口から自然と出てくる「確率」「構造」という言葉。
それは、指導の意図がきちんと共有され、“なぜそうするのか”が腹落ちしている証拠でもあります。
開幕戦で結果が出れば、その理解は自信に変わり、自信は次の行動をさらに速くしてくれるはずです。
内容ももちろん大事。
でも個人的には、まずは1つ。

最初の勝ちを手に!
そして、スタジアムでも画面越しでも、みんなで喜べる夜にしたいですね。
――さあ、いよいよ100年構想リーグの物語が始まります。


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