先制・追いつかれる・PK勝利 繰り返すパターンと見えてきた構造的課題
3連戦の第2戦、アビスパ福岡との一戦はPK勝利という結果に終わりました。
先制しながら終盤に追いつかれるという流れは、今シーズンすでに繰り返してきたパターンです。
監督の電撃解任でチーム作りが進まず、最下位に沈む福岡相手にも同じことを繰り返したという事実は、厳しく受け止める必要があります。
立ち上がりはエスパルスも狙い通りの形を作れていた
試合の入りに関しては、ポジティブな評価ができます。
ワンタッチプレーを立ち上がりから組み込み、相手陣地へ押し込んでからはCBがかなり高い位置でボールを潰せていました。
7分には吉田選手のクロスからチャンスを演出するなど、設計通りのプレーが随所に出ていました。
ボールを失った後にプレスで奪い返す場面も繰り返し作れており、前半25〜30分までの内容は、確実に勝利を手繰り寄せられると感じさせるものでした。
ただし、その好内容の前半に得点を奪えなかったという点は、これまでの試合と同じ課題を繰り返したことになります。
終盤の失点パターンは「重心の後退」が原因
後半の立ち上がり、入れ替わられてピンチを迎えた場面では、ブエノ選手が長い距離を走りきって防ぎ切りました。
危険なシーンではありましたが、このパターンはある程度許容できます。
むしろ注目すべきは、このような早い時間帯には生じているピンチの形です。
これはエスパルスが相手陣地に押し込んでいる状態の裏返しであり、カウンターを受けやすいのは攻勢に出ている証拠でもあります。
問題は終盤の失点のメカニズムです。
試合の重心が後方へ移り自陣に張り付かされた状態で、サイドの守備が数的同数となりかわされ、クロスに対して中の守備にズレが生じるところを決められています。
左右の違いはあるものの、ほぼ同一のパターンで失点が続いています。
終盤での失点は偶発ではなく、構造的な問題として捉える必要があります。
エスパルスの得点パターンにも再現性がある
得点についても、前節の形と似たプロセスをたどっています。
福岡戦では一度跳ね返ったボールを押し込む形でしたが、相手エリア内に中央とサイドの選手が入り込んだ状況が生まれていたことがゴールの根拠になっています。
細かい違いはあれ、この形は前節も同じような構造での得点なので、再現性のある得点パターンとして評価できます。
迷いが見え始めた采配と、PK勝利がもたらすリスク
これまでの吉田監督のコメントからも、交代選手に引くよう指示は出していないと思われます。
しかし押し込まれた末にまさかの3バック選択もありました。
勝ちきれない迷いが采配に出てきている可能性があります。
連戦の中でレギュラーメンバーを起用し続けてきたことからも、この試合を勝ち点3を取りにいく試合と位置づけていたと推察できます。
それでもダントツの最下位の福岡に追いつかれたという事実は、指揮官にとっても大きなショックだったのではないでしょうか。
PK勝利という結果が、目の前の課題の重要さを薄めてしまわないよう、チームとしてのマネジメントが求められるタイミングに来ています。


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