3試合ぶりにホームのIAIスタジアム日本平へ戻ってきます。今シーズン唯一の勝利を挙げたのもこのホームゲームでした。その再現を狙い、今シーズン2勝目をかけて臨む一戦の展望をお伝えします。
対戦相手・ファジアーノ岡山の現状
開幕から3連敗と苦しいスタートを切った岡山ですが、直近3連戦(いずれもホームゲーム)でPK勝ちを含む連勝と、徐々に調子を取り戻しつつある状況です。
攻撃面で注目すべきは得点の内訳です。
ここまで5得点を挙げていますが、そのうち4得点がPKとセットプレーによるものです。
ビルドアップよりもセットプレーと速攻を軸にした戦い方であることは、データにも明確に表れています。パス数・ボール保持率がともにリーグ最下位(20位)という数字が示すとおり、自陣でつなぐスタイルではありません。
一方で前線にはフィジカルの強いFWを擁しており、ボールを奪ったら素早くそこへ当てるという明確な共通認識が整備されているのは大きな強みです。
FW選手のゴール期待値の数字も決して低くはなく、「決め切れていないだけ」という状態が続いているため、エスパルスとしても警戒を怠れません。
エスパルスの攻撃構築がこの試合の最大の焦点
岡山のボール保持率とパス数を踏まえると、エスパルスが相手陣地でプレーする時間は自然と長くなるでしょう。ただし、それが必ずしも優位を意味するわけではありません。
岡山のDF陣は空中戦に特徴がありますが、セフン選手の高さを生かしたポストプレーでインサイドハーフを前向きにさせる局面は有効に見えます。
しかし、押し込んだ状態が続くと、相手守備も組織的に整備されているため、単純なボールでは対応されてしまいます。
相手DF陣をいかにサイドや背後へ広げ、スペースを生み出せるかが攻撃の鍵となります。
セットプレーの守備も岡山の強みのひとつであることを考えると、流れの中から個人の力で局面を打開するプレーが求められる場面が増えそうです。
ただ、エスパルスにそうしたタイプの選手が少ないことは、吉田監督自身も前日コメントで言及していたとおり、チームの現在地における課題そのものです。
守備の集中と先制点の重要性
岡山の得点パターンを踏まえれば、エスパルスとしては自陣でのファールを極力避けることが最優先事項となります。
不用意なファールがセットプレーの機会を与えることに直結するからです。
また、前線のFWへ当てるロングボール1本で裏を取られるリスクもあります。
このゲームのCBの組み合わせがどうなるかはまだわかりませんが、ラインコントロールとコミュニケーションで一発でひっくり返されるシーンをなくすことが守備の肝になるでしょう。
両チームともに攻撃の構築力という点ではまだ発展途上にある状況です。
だからこそ、先制点が試合の流れを大きく左右する一戦になりそうです。
ホームの後押しを受け、エスパルスがどのように先手を取りにいくか。今シーズン2勝目への道筋は、攻撃の構築次第と言っても過言ではないでしょう。


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