エスパルスの走行距離とスプリント数から見えたC大阪戦の実態
セレッソ大阪戦のトラッキングデータが発表されました。今節も総走行距離は109.4kmと少なめの数値にとどまっています。
一方でスプリント数は102回を記録し、相手のC大阪の103回とほぼ互角でした。走行距離は伸びなかったものの、スプリントの絶対数では大きく見劣りしなかったという点は、まず押さえておきたいポイントです。
横浜FM戦との違い――CBのスプリント数の変化
前節の横浜FM戦では、CBの2選手のスプリント数が高く、特徴的な数値を記録していました。しかし今回のC大阪戦では、特に多いということはない数値であり、戦い方や試合の流れが異なっていた可能性がうかがえます。
もしかすると、あまり動かずにポジションを整理することを意識した結果、失点シーンでの対応が一瞬後手に回り、間に合わなかったという見方もできるかもしれません。CBのスプリント数の増減は、守備の対応スピードやポジショニングの意識と密接に関わってくるため、次節以降も注視したいデータです。
オセフン選手のスプリント突出と噛み合わない前線
スプリント数と試合内容、結果の組み合わせで気になったのが、オセフン選手の数値です。オセフン選手は須貝選手に次ぐ、チーム2位のスプリント数を記録しています。
一方で、サイドの北川選手のスプリントはわずかに3。インサイドハーフのジャーメイン選手のスプリント数も6と、オセフン選手の半分以下にとどまっています。
得点という結果が出ていれば、この歪な数値も狙い通りだったと言えるのですが、結果が出ていない以上は違和感として受け取らざるを得ません。オセフン選手がスプリントを繰り返すことでシュートの精度を欠いたのだとすれば、それは完全に構造上の問題であり、いくらゴール期待値が高まろうとも得点という結果にはつながっていかないでしょう。
とはいえ、北川選手もジャーメイン選手もチャンスクリエイトはできているため、この動き自体に問題はないのかもしれません。最後の精度を欠いているのが単純に個の力不足なのか、前述の通り構造上の問題でパワーを欠いた状態での仕上げになっているのかは、まだ見えてこない部分です。
3試合1得点というワースト級の数字にどう向き合うか
とはいえ、3試合で1得点という数値は、いまだ無得点の千葉に次いで19位という結果です。
このまま同じ戦い方を続けるのか、それとも変化を加えるのか、選択が求められる局面に来ています。吉田監督とスタッフの中に、この状況を打開する策や手立てはあるのでしょうか。次節以降の采配に注目です。

