開幕からわずか3試合ですが、すでに明確なキーマンが浮かび上がってきています。
Jリーグの公式スタッツデータを紐解くと、チーム内で突出したパフォーマンスを見せている選手が数字の上でもはっきりと見えてきます。
キーマン①北川航也選手 ―「元ストライカー」が作るチャンスの質
北川選手はチャンスメーカーとしての役割を早くも発揮しています。
チャンスクリエイト数は「8」を記録し、これはリーグ全体で3位の数値です。
エスパルスのチームチャンスクリエイト総数が24であることを踏まえると、実に3分の1が北川選手一人によって生み出されている計算になります。
注目すべきは、CFからウィングへとポジションを移してまだ日が浅い中でこの数字を残している点です。
元々器用な選手ではありますが、ポジション転換直後でこの貢献度は評価に値します。
その背景にあるのは、磨いてきた「ストライカーの感覚」です。
中の選手が最も欲しい瞬間・場所を肌感覚で理解しているからこそ、受け手にとって理想的なタイミングとコースでパスを供給できる。
右ウイング・北川選手の最大の武器は、この「ストライカー視点」にあると言えるかもしれません。このまま数字を積み上げれば、J1屈指のチャンスメーカーへの飛躍も現実的な期待となってきます。
キーマン②オセフン 選手―データが証明する「制空権の支配者」
もう一人のキーマンはオセフン選手です。空中戦勝利数はリーグ1位の29回。勝率も56.9%を記録しており、前線の起点として確固たる存在感を示しています。
特筆すべきは、不利な状況が多い相手陣地でこれだけの数字を残している点です。
相手DFが待ち構える中で勝ち続けるというのは、フィジカルだけでなく駆け引きの質も高いことを意味します。
オセフン選手が制空権を握ることで、チームは手数をかけずに前進できる攻撃の起点を安定して確保できています。
なお空中戦勝利数2位は、EAST首位・東京Vの染野選手です。手数をかけずに前線へ素早く送り込む縦に速いスタイルの傾向が強まりつつある現在のJリーグで「前線の空中戦勝率がチーム成績を左右する」という構図が、このデータから透けて見えます。
まだエスパルスはセフン選手の空中戦勝率に見合う勝ち点を取れていませんが、逆に言えば伸びしろと言えるでしょう。
✅ まとめ
北川選手の「チャンスクリエイト数リーグ3位」、オセフン選手の「空中戦勝利数リーグ1位」。開幕3試合というサンプルながら、この2つの数字はエスパルスの攻撃設計を物語っています。
オセフン選手が前線で競り勝ち、北川選手がウィングの位置から攻撃にリズムを生み出し、チームを前へ押し進める。
この「勝てる人」「作る人」の役割が機能し続ける限り、エスパルスの攻撃は進化していくと考えても良いかもしれません。
現時点では単純な策に見えるかもしれませんが、スタッツの変化を追うことで、チームの成熟度も見えてくるのではないでしょうか?
後のデータ推移にも注目していきたいと思います。


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