オーストリア・ゼーフェルトでのキャンプ中、清水エスパルスは2026/27シーズン初の対外試合をウクライナ1部リーグ所属のポリッスヤ・ジトミールと行いました。
チームが動き出してから20日足らずというタイミングでの試合です。コンディション面や連携面でまだまだな部分があるのは当然ですが、それでも「新加入選手がどれだけチームにフィットしているか」を確認できる貴重な機会でした。
当初はロングハイライト映像のみの予定でしたが、急遽ライブ配信が実現し、アーカイブでも1週間視聴できるということで、多くのファンがこの初戦を目にすることがでるでしょう。
新加入選手がすでにチームの中心として機能
試合を観てまず感じたのは、新加入選手たちがすでにチームにしっかりとフィットしているという事実です。
1本目のスタメンにはディエギーニョ選手と木下選手が名を連ねました。
木下選手は右ウィングでプレーをし、フィジカルを攻守両面で存分に活かしたプレーを見せてくれました。対角線のボールを受けられるポストプレーは大きな武器となりそうです。そして守備への貢献度も高く、チームに厚みをもたらす存在感を早くも示しています。
そしてこのオフシーズン最大の注目選手のひとりであるディエギーニョ選手は、アンカーポジションで攻守にわたってゲームのポイントとして機能していました。ディエギーニョ選手がチームにフィットするかどうか――それが今シーズンの成否を左右するといっても過言ではないと個人的には思っていてオフシーズンを通じて最大の注目点のひとつでした。
初の海外でのプレーということもあり、未知数な部分は正直あったと思います。しかし、その心配は完全な杞憂に終わりそうです。ボールにフォーカスした映像からでも運動量の豊富さは明らかで、慌てたりバタついたりする場面はほとんど見られませんでした。開幕からチームの中心を担う活躍が大いに期待できます。
2本目も新加入選手が躍動
2本目にはジャーメイン選手もピッチへ。すぐに得点に絡む活躍を見せ、アタッカーとしての能力の高さを早速印象づけました。
さらに須貝選手、藤井選手といったサイドの選手もプレー時間を得ました。これまで若干の薄さが懸念されていたサイドの選手層が、この2人の加入によって一気に厚みを増したことを実感できた試合でもありました。
初戦として十分すぎる内容、開幕への期待がさらに高まる
相手のポリッスヤ・ジトミールの選手個々のレベルを正確に測ることは難しいですが、試合を観ていて「レベルが低い相手だからうまくいった」という印象はまったくありませんでした。この相手にしっかりとエスパルスのサッカーを表現できたことは、大きな収穫です。海外キャンプをした成果を1つ手にしたといっても良いでしょう。
そして何より感じたのは、吉田監督の戦術哲学に基づいて獲得してきた選手たちは「これほどスムーズにチームにフィットするのか」という驚きでした。即戦力の選手を的確に補強したという側面もあるでしょう。しかしそれ以上に、チームのスタイルと選手のマッチングがいかに精度高く行われてきたかを、この初戦が証明してくれた気がします。
「エスパルスでレギュラーを掴むのは容易ではない」――そんな嬉しい悩みが生まれ始める、非常に楽しみなシーズンの幕開けを感じさせてくれた一戦でした。


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