開幕戦を上回る完敗。打開できなかった閉塞感の90分
ホームで迎えた名古屋グランパス戦は0-2の敗戦。開幕戦での黒星に続く連敗となりました。前回対戦以上に差を見せつけられた内容で、攻撃の手詰まりを最後まで解消できませんでした。
前半①:エスパルスの初スタメン2選手の評価と序盤の主導権
この試合では、2列目にステファンス選手、左サイドに大畑選手が初スタメンで起用されました。
ステファンス選手は出たボールへの追い方や動き直し、競り合いの部分は一定の水準を見せていました。
しかし、ボールを引き出す動きや周囲との連動という点では効果的な場面が少なく、外国籍選手としてもう一段上のプレーが求められる印象でした。
大畑選手は足元に入ったボールの処理に課題が見られました。ギアを上げたい局面でのもたつきが相手に戻る時間を与えてしまい、攻撃の閉塞感につながる要因となりました。
試合の入りとしては、最終ラインの裏へのボールへの対応が遅く、名古屋の選手が自信を持って抜け出してくる場面が目立ちました。このプレーで最終ラインを後退させたのは、相手指揮官の狙いだったと考えられます。
加えて、名古屋の楔のパスがスパンスパンと入り続け、前半は立ち上がりから主導権を渡す展開となりました。
前半②:散発的なチャンスと前半終了間際の失点
その中でも19分、宇野選手・北爪選手・ステファンス選手が右サイドで連動した相手陣地でのプレスは良い場面でした。38分にはこの試合初めてチャンスが生まれ、相手のネガティブトランジションの遅さを突く場面もありました。
しかし44分、右サイドのクロスから失点。その直前にも後ろから木村選手に飛び込まれる場面があっただけに、あの形での失点は悔やまれます。ゴールの予感が全くないまま前半が終了しました。
後半①:エスパルスはペースを握るも個のプレーに限界
ハーフタイムでのメンバー交代と指示により、後半はある程度前からプレスをかけられるようになりました。
一応エスパルスのペースとなりましたが、シュートまで持ち込む場面は限られました。小塚選手はポジションの取り方は良かったものの、肝心な場面での処理ミスが目立ちました。
71分には北爪選手がエリア内で余裕を持ってボールを落とし、後は決めるだけという最大のビッグチャンスを作りましたが、オ・セフン選手のシュートは枠外となりました。
この試合で大きく影響したのは、やはり北川選手とカピシャーバ選手の不在です。
2列目でボールを運べる選手がいないことで、攻撃の打開は個のプレーに委ねられましたが、誰も局面を変えることができませんでした。
相手のビルドアップに対してプレスにいかず、ビハインドの状況でも時計の針を簡単に進めさせてしまいました。セフン選手が指示を出しても動きが生まれない場面では、自らプレスをかけるシーンも見られました。
攻守にわたって全く機能しない選手が送り込まれた形となりました。
後半②:エスパルスの吉田監督の選択が悪手に
閉塞感を打開できないまま75分に4-4-2へのシステム変更が行われましたが、これが悪手となりました。
選手がポジションに張り付くだけとなり、GKがボールを蹴り出すことさえ困難な状況に陥りました。近くの選手に預けてもプレスを受けてボールを失うだけで、試合の流れを変えることはできませんでした。
総評:連敗を受け止め、方向性を失わないこと
試合後、吉田監督が「自分の責任」と語ったのは、システム変更の策が大きく外れた点を指してのことでしょう。
2試合連続で抑え込まれたという結果は、しっかりと受け止めるしかありません。
連戦という状況で大きな修正を加える余裕はありませんが、次節にはけが人の復帰が見込まれるという言及もありました。
戦い方の方向性だけは統一して、見失わないようにして次節に臨んでほしいところです。


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