【まあJデータ分析】なぜ点が取れないのか――エスパルス攻撃の構造的欠陥をデータで整理すると見えてくるものとは!?

分析

 

残り4試合。勝ち点を積み上げていくためには、得点を取ることが不可欠です。しかし現時点でのエスパルスの得点数は16にとどまり、これはリーグ20チーム中15位という水準です。

前節は2得点を記録しましたが、いずれも相手チームが退場で10人になってからのゴールであり、内容としても個人のスキルに依存した形でした。チームとして再現性のある得点パターンが確立できているかというと、データはそれを肯定していません。

今回は攻撃の各パターンをデータから分解し、エスパルスの得点力不足の構造的な要因を整理していきます。

 


エスパルスはセットプレーからほぼ得点が取れていない

まず最も深刻な問題として挙げられるのが、セットプレーからの得点がほぼ皆無という点です。

一般にサッカーにおける得点のうち、セットプレーが占める割合は30〜40%と言われています。ところがエスパルスのセットプレーからの得点はシーズンを通じてわずか1ゴール、全得点に占める割合は**6%**にすぎません。

この背景を示すデータが、セットプレーからのシュート率です。エスパルスの数値は18.5%でリーグ最下位。リーグ1位の町田が31.8%を記録していることと比較すると、その差の大きさが際立ちます。

セットプレーの設計・精度・入り方のいずれかに問題を抱えていることは間違いなく、この30%超を占めるべき得点源が機能していないことが、得点数の伸びない第一の要因と言えるでしょう。


エスパルス唯一の形になっているクロスからの攻撃

攻撃パターンの中で、比較的形になっていると言えるのがクロスからの得点です。今シーズンのクロス経由のゴールは4得点で、全得点の25%を占めています。

その中心となっているのが、左サイドで時間を作り、右の大外へクロスを供給するパターンです。ただしこのパターンのシュート率も9.5%でリーグ15位にとどまっており、決して高い効率とは言えません。

さらに問題なのが右サイドからの攻撃です。右サイドからのシュート率は5.6%でリーグダントツの最下位。

左右のアタックに大きな非対称性が生まれており、相手チームから見れば守備の的を絞りやすい状況になっていると言えるでしょう。


エスパルスの攻撃はカウンターもシュートまで結びついていない

エスパルスが狙いの一つとしているカウンターについても、データは厳しい現実を示しています。

ショートカウンターからのシュート率はリーグ最下位、ロングカウンターからのシュート率はリーグ19位です。

ボールを奪ってから前進できてはいるものの、最終的にシュートまで持ち込めていないことが数字から明らかになっています。

カウンター局面をさらに分解すると、ロングボールと空中戦使用率が高いという特徴が浮かび上がります。セフン選手に当てるところまでは設計されているものの、そこからの展開は偶発的なプレーに頼っている状況です。

事実、セフン選手の空中戦勝利数は突出して高く、この数値がギリギリエスパルスの攻撃を下支えしていることがデータから読み取れます。


まとめ

それ以外の得点も、PKやエリア内でのこぼれ球、セフン選手がゴールキーパーにプレッシャーをかけて奪った得点など、再現性の低いパターンがほとんどです。攻撃の設計という観点では、まだ確立できていないというのが正直な評価になるでしょう。

残り4試合1つでも多くの90分間を勝ち切り、シーズン終盤に進化を結果から感じさせてくれることを期待したいと思います。

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