清水エスパルスはホームでFC東京と対戦し、1-1の引き分けとなりました。これで4試合ぶりの勝ち点1となりましたが、試合を通じて感じたのは「自分たちの持っている力は出し切った、しかし勝つには至らない」という印象です。
連戦の影響と噛み合わない立ち上がり
連戦の影響が色濃く出ており、メンバーと立ち位置がかなり変わったエスパルス。そんな中、木下選手とジャーメイン選手がハードワークを見せ、試合の入りの強度自体は悪くなかったように思えます。
しかし立ち上がり6分、今のチーム状況を象徴するようなプレーが出ました。自陣から住吉選手が右サイドへフィードを出したのですが、そこには誰も走っておらず、そのまま相手ボールとなりました。全く同じプレーがその後も繰り返され、まさにチーム力の差を示すシーンだったと思います。
メンバーが変わったこともあるとはいえ、チームとして連動して動けていないことが浮き彫りになった立ち上がりでした。
前半からエスパルスは根本的な力の差を見せつけられる
相手のプレーと比較すると、エスパルスはやはり見劣りします。特に相手陣地でのプレーの連携が全く違いました。FC東京は2人目、3人目と続けて動けているのに対し、エスパルスはとりあえず出して受け手が考える、という状態です。ポケットの狙い方には多少の決め事があるように見えるものの、タテを切られた瞬間に何もできなくなっていました。
前半はこれまで通り、相手に前からプレスをかけられると蹴るしかなく、すぐさま相手のターンになってしまいます。仮につなごうとしても嶋本選手が狙われてロストし、カウンターの起点となってしまうため、結局は蹴るしかないという結果に。相手としては非常に楽な相手だったはずです。
22分の相手の攻撃は見習うべきプレーでした。ドリブルで数メートル運び、斜めのパスでエリアに侵入して決定機を作られます。高橋選手が良く足を出して得点は許しませんでしたが、その直後の波状攻撃もすさまじく、エスパルスはギリギリで跳ね返して何とか凌ぎました。
迫力のある攻撃に晒されながらも本当によく耐えたと思います。
もちろんエスパルスにもチャンスの匂いはありました。19分に高い位置で奪ってからのショートカウンター、36分には自陣からパスを3本繋いでサイドを長い距離走ってクロスまで至ったシーンもありましたが、いずれもシュートまでは到達できていません。チームの出来の差というより、根本的な力の差を見せつけられた前半でした。カップ戦で見られるような、格下が格上に何とか食らいついているという内容だったと思います。
後半、失点直後の同点弾と勝ち点1
後半立ち上がり、両チームにビッグチャンスが訪れますが、エスパルスのシュートは枠外、FC東京のシュートはポストと、ここでもシュート精度の差が見られました。
そして49分、エスパルスは耐えきれず失点を喫します。嶋本選手が審判と絡んで対応がワンテンポ遅れたこともありましたが、エリアの中に5人がぴったりとゴールライン付近まで押し込まれた中、相手はわずか3人でつないで決めきりました。人数で倍上回っていながら決められてしまうのは、あまりにも臆病になりすぎていたと言わざるを得ません。ただ、それも試合開始から押し込まれ続けた結果とも言えます。
このままズルズルといってしまうかと思われましたが、相手GKのミスで同点に追いつきます。百年構想リーグでも同じ形で得点をしていましたが、こんな形でしか得点が奪えないのかもしれません。
それでも、どんな形であれ久しぶりに得点を取れたことで、チームが前を向けるきっかけになればと思います。
ジャーメインのアクシデントと最後まで戦った勝ち点1
ただ、エスパルスにさらなる試練が訪れます。ジャーメイン選手がアクシデントで交代となりました。その直後から相手にボールを持ち続けられ、結局引いた形からPKの判定に。幸いにもオフサイドで助かりましたが、これは完全にラッキーだったと言えるプレーです。
その後も決定機はFC東京のみに訪れ、松崎選手が完全に孤立してボールを奪われ3対6のカウンターのシーンを作られたり、完璧に崩されてボレーを打たれたりと、数センチ単位で救われながら、耐えに耐え4試合ぶりの勝ち点を拾う展開となりました。
ここまで劣勢に押し込まれ続けながらも、エスパルスの選手たちは最後まで必死に勝ち点3を取りに行く姿を見せていました。どんな形であっても、何とか勝たせてあげたかったというのが率直な思いです。この勝ち点1が、連戦最後の試合につながる結果となることを祈ります。


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