5試合4得点の現実——攻撃構築の遅れをデータで読む
2026シーズンが開幕して5試合が経過しました。
清水エスパルスは現時点でリーグ戦5試合を消化し、総得点は4。1試合平均0.8ゴールという数値は、J1リーグのWEST・EASTを合わせた全チーム中18位に位置しています。
さらに内訳に目を向けると、4得点のうち1つがオウンゴール、1つがPKによるゴールです。流れの中から生まれた得点は、わずか2つにとどまっています。
シュートデータが示す攻撃の実態
前節の試合では、シュート数が8本、枠内シュートはゼロという結果でした。
これまでの試合でも「相手DFのクリアが多かった」「GKのビッグセーブが目立った」という印象を持たれている方もいるかもしれません。
しかし数値を見ると、そもそもシュートの形自体がなかなか作れていない試合だったということが浮かび上がってきます。
吉田監督が就任してから既に3か月が経過しました。新
戦術の浸透には一定の時間がかかることは理解できます。
ただ、現状の数値を見る限り、攻撃の構築が遅れていると言わざるを得ない段階に差し掛かっています。
ゴール期待値から見るエスパルスのアタッカー評価
今回着目したいのが、ゴール期待値のデータです。以下が現時点でのチーム内ランキングです。
| 選手名 | ゴール期待値 |
|---|---|
| オ セフン | 1.980 |
| 北川 航也 | 1.412 |
| 住吉 ジェラニレショーン | 0.743 |
| カピシャーバ | 0.547 |
| 髙橋 利樹 | 0.387 |
| 小塚 和季 | 0.232 |
| 吉田 豊 | 0.221 |
| 松崎 快 | 0.215 |
| 千葉 寛汰 | 0.185 |
| マテウス ブエノ | 0.103 |
チームトップのオセフン選手はPK獲得が数値を押し上げている面があります。
それを考慮すると、期待値1.0を超えているのは北川選手のみという状況です。
このデータが示しているのは、イコール個々のプレーに光る場面がないわけではないと考えています。
ブエノ選手のスルーパスやカピシャーバ選手の仕掛けなど、局面を打開しうるプレーは確かに存在しています。
ただ、それが連続性を持ってゴール前の脅威につながっていないことが、チーム全体のゴール期待値の低さに反映されていると考えられます。
セットプレーにも改善の余地
もう一つ指摘しておきたいのが、セットプレーの質です。
開幕当初は、大外へ大きなボールを供給し、折り返しからゴールを狙う意図が見えるシーンもありました。
しかし直近の試合ではそういった工夫が影を潜め、単純にボックス内へ入れるだけのボールが目立ちます。
ニアサイドでのフリックなど、相手の守備を動かすバリエーションを増やすことが、得点力向上への現実的なアプローチの一つになり得るはずです。
流れの中での崩しの構築と並行して、セットプレーの精度向上も急務といえるでしょう。
これがゴール期待値から見るエスパルスの攻撃構築の現在位置です。


コメント