エスパルスの開幕戦翌日に行われた大学生とのテストマッチに関する記事がありました。
開幕戦に帯同した選手はアウェーゲームでもありますし、翌日のトレーニングマッチには出場しないのが慣例です。ただ、このトレーニングマッチに小泉選手が出場しました。本人が志願しての出場だったようです。
怪我明けの小泉慶選手が見せた存在感
エスパルスに加入してから開幕戦まで、小泉選手は一度も練習試合に出場する機会がなかったようです。キャンプ期間中も怪我明けの状態が続き、コンディションを整えきれないまま開幕を迎えたと聞きます。
それでも小泉選手は、名古屋戦でオ・セフン選手の退場により10人になったチームを締める重要なタスクを託されました。声を出して周囲を鼓舞し、自らも高い位置でスライディングを敢行するなど、相手の攻撃を食い止める役割をしっかりと果たしています。
小泉選手はBOX to BOXタイプの選手で、相手の攻撃の芽を摘み、陣地を回復させて攻撃につなげるスキルを持つ選手です。単純な比較は難しいものの、清水から海外移籍を果たした宇野選手と並ぶ、あるいはその豊富な経験ゆえの選択肢の多さから、現時点でのパフォーマンスは宇野選手を上回る部分すらあるかもしれません。
この選手が途中から出てくることを考えると、エスパルスの選手層は確実に厚みを増したと言えるでしょう。
開幕戦の中盤を支えたスタメン組
もちろん、この選手層の厚みを支えているのはスタメン組の存在です。中盤の嶋本悠大選手とディエギーニョ選手のパフォーマンスは、開幕戦を象徴するものでした。
ディエギーニョ選手も、直前の非公開トレーニングマッチには出場できていなかったようです。怪我明けの状態であれだけのパフォーマンスを見せられるのは、本当にすごいことだと思います。初戦から一気に、清水エスパルスの核となる選手であることを証明してくれました。
決勝点に直結したディエギーニョ選手のインターセプト
まずディエギーニョ選手のプレーで目を引くのは、前半38分の先制点につながったプレーです。名古屋GKのミスパスをディエギーニョ選手がカットし、素早くエリア内の藤井智也選手へパス。藤井選手のクロスに反応した北川航也選手がダイレクトで決めきりました。
チームとしての落とし込みもあったと思いますが、ボールを回収できるポジションをしっかりと取れていたことは、簡単に見えて決して易しいものではありません。
デュエルでもしっかりと勝てていますし、ゴール前では体を張るプレーもできています。キャンプのトレーニングマッチでは、バイタルエリアでの守備が安定せず、ミドルシュートを決められる場面が何度かありました。それでも開幕戦に合わせてプレーの選択肢をしっかりと整理できているのは、能力の高さの表れと言えるでしょう。
攻守にわたるプレーエリアの広さ
攻撃面では中距離のパスを効果的に使い、何よりテンポの良さが特徴です。自身でも相手守備を剥がすことができるため、ディエギーニョ選手一人で局面を変える能力を持っていると感じます。
そしてプレーエリアの広さも着目すべき点です。開幕戦ではチーム2位の走行距離を記録し、守備では自陣・ゴール前、攻撃では相手のバイタルエリアまでカバーしていました。ただし、プレーエリアが広ければ良いというわけでは決してなく、効果的なタイミングとポジションでチームを支えていたことは明らかです。
吉田監督の戦術下においては、移籍したブエノ選手よりも相性が良いのではないかとすら感じます。小泉選手同様、直前のトレーニングマッチに出場していないにもかかわらずあのパフォーマンスを見せたことは、ディエギーニョ選手が本当に良い選手であることの証明だと思います。
中盤でチームを支えたもう一人の存在、嶋本選手のプレーについては、明日以降の記事で改めて掘り下げていきたいと思います。


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