エスパルス、6試合終えて1勝1分4敗。過去の降格シーズンと並ぶ、あるいはそれ以下の危機的スタート
開幕戦を勝利で飾ったエスパルスでしたが、そこから状況は一変しました。続く3試合を落として3連敗を喫すると、ミッドウィークの試合でようやく連敗を止めたものの、内容は辛くも引き分けに持ち込んだというもの。
そして迎えた週末の一戦も1-3で敗れ、6試合を終えて1勝1分4敗という、シーズン序盤としては非常に厳しい成績となりました。
中断期前、残された試合はあと2つ。対戦相手は福岡、そして千葉です。ここまで対戦してきた顔ぶれと比較すれば、客観的な評価としては下に見られることが多いチームとの連戦であり、裏を返せば「ここで勝ち点を積めなければ、本当に後がない」試合が続くということでもあります。
過去の危機的シーズンとの比較
エスパルスというクラブにとって、決して忘れることのできない2つのシーズンがあります。
降格を経験した2015シーズンと2022シーズン、そしてJ1昇格を逃した2023シーズンです。この3シーズンの第8節終了時点の成績と、今シーズンを並べてみます。
- 2015シーズン:1勝2分5敗 勝ち点5 得点10 失点15
- 2022シーズン:1勝4分3敗 勝ち点7 得点7 失点11
- 2023シーズン:1勝5分2敗 勝ち点8 得点6 失点8
- 2026/27シーズン(第6節終了時点):1勝1分4敗
比較する上でまず押さえておきたいのは、今シーズンはまだ6試合しか消化していないという点です。残り2試合、つまり福岡戦・千葉戦を終えた第8節時点で、勝敗がどう転ぶかによって、この比較の意味合いは大きく変わってきます。
もし残り2試合で1勝1分という結果を残せれば、勝ち点は8試合終えて8となり、試合数と同じ勝ち点、つまり「1試合平均勝ち点1」という、辛うじて残留争いのラインに乗るペースに到達します。
逆に、ここでさらに黒星を重ねてしまえば、勝利数も敗戦数も、2015シーズンや2022シーズンという降格を経験したシーズンを下回ることになります。
失点は少ないが、それ以上に得点が少ない
もうひとつ注目したいのが、得点と失点のバランスです。今シーズンの6試合終了時点での失点は7と、比較対象の3シーズンと並べても決して多い数字ではありません。守備の踏ん張りという点では、一定の評価ができる部分です。ただ前節では守備の甘さを露呈しました。
しかし、それ以上に深刻なのが得点がわずか3という数字です。2015シーズンの得点10、2022シーズンの得点7、2023シーズンの得点6と比べても、圧倒的に少ない。
失点を抑えられているにもかかわらず勝ち点が伸びないのは、攻撃が完全に機能していないことの裏返しに他なりません。
この観点だけで見れば、現状は過去に降格を経験した2シーズンよりも悪い状況にあると言わざるを得ません。守備は崩壊していないのに、勝ち点を積めない。これはチームが「勝ちきる」「追いつく」ための得点力を根本的に欠いていることを意味しています。
百年構想リーグでも変わらない現実
新体制がスタートしてから、すでに8ヶ月が経過しています。百年構想リーグという新たな枠組みを経て、クラブとして進化していくことが期待された中でのこの結果です。しかし現実には、進化するどころか、対戦相手に簡単に対策を施され、手も足も出ない試合が続いていると言っても過言ではないでしょう。
シーズン自体はまだ始まったばかりです。ですが、猶予はそう長くありません。中断期までの残り2試合、福岡戦と千葉戦。ここで勝ち点3を確実に積み上げられるかどうかが、この後のシーズンの行方を占う大きな分岐点になります。


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