前節のガンバ大阪戦、エスパルスは前半のうちに2点を奪いながら、84分と90+5分に失点し、2-2で引き分けました。
リーグ4連勝が見えていた試合でした。あと数分を守り切れず、勝ち点2を落とした形です。
同じ週のルヴァンカップ3回戦、横浜F・マリノス戦でも同じ流れがありました。61分に先制しながら、72分と82分の約10分間で2失点して逆転負けし、敗退しています。
1週間で2試合続けて、終盤に守り切れずに結果を失いました。
では、これは今週だけの問題なのでしょうか。今シーズンのリーグ戦で、エスパルスがどの時間帯に得点し、どの時間帯に失点しているかをまとめました。
エスパルスの時間帯別の得点と失点
| 時間帯 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|
| 0〜15分 | 1 | 1 |
| 16〜30分 | 0 | 1 |
| 31〜45分+AT | 2(0) | 0(0) |
| 46〜60分 | 2 | 2 |
| 61〜75分 | 4 | 2 |
| 76〜90分+AT | 1(1) | 5(1) |
| 合計 | 10 | 11 |
※( )内はアディショナルタイムの内数
一目で分かるのは、76分以降の失点の多さです。
総失点11のうち、5失点が76〜90分に集中しています。全体の約45%、ほぼ半数です。
アディショナルタイムの失点は前節のガンバ大阪戦の1点だけです。問題はアディショナルタイムではなく、75分から90分という時間帯そのものにあります。
終盤以外ならプラス、終盤だけ大きなマイナス
もう少し細かく見ていきます。
76分以降の得失点は1得点5失点で、マイナス4です。
それ以外の時間帯をまとめると9得点6失点で、プラス3になります。
つまり、試合の大半ではエスパルスは相手を上回っています。最後の15分で、それまで積み上げたものを失っているというのが今季の実態です。
特に61〜75分は4得点と、最も多く点を取っている時間帯です。後半の半ばに試合を動かし、終盤に追いつかれたり、ひっくり返されたりします。ガンバ大阪戦とマリノス戦は、まさにこの形でした。
サッカーは体力が落ちる終盤にスコアが動きやすいスポーツです。ただ、ここまで偏っているのは、たまたまでは片付けられません。データでもはっきりと課題として表れています。
足が止まる最終ライン
前節のように守り切れない姿を見せられると、チームの未熟さを感じずにはいられません。
ただ、データを見ると、これは今に始まったことではありません。これまでもこの時間帯に多くの失点を記していたことが分かります。
試合を見ていると、ディフェンスラインの選手が足をつって交代するシーンが、ほぼ毎試合のように見られます。
中2日が続く連戦の影響もあるでしょう。ただ、最終ラインの強度が終盤に落ちることを前提にすると、90分のデザインはどうしても厳しくなります。
試行錯誤は続くが、結果にはつながっていない
吉田監督も手を打っていないわけではありません。終盤に5バックへ移行したり、メンバーを入れ替えたりと、試行錯誤は続けています。
それでも、ここまでの数字を見る限り、結果にはつながっていないというのが正直な評価です。
これは選手個人の問題だけではありません。
選手交代のタイミングや、交代で入る選手の役割の明確さ、逃げ切りの時にボールを保持するのか、ブロックを敷いて耐えるのかという判断など、チームとしての戦術や90分のデザインが大きく関わる部分です。
勝ち切るチームへ
リーグ戦では3連勝を果たし、前節のガンバ大阪戦も84分までは2点リードしていました。下位チーム相手には試合を優位に進める力は確実についてきています。
だからこそ、最後の15分が惜しまれます。
勝ち切るチームを作り上げることは、吉田監督に寄せられていた期待のはずです。
この1週間で失った勝ち点とタイトルの可能性は、もう戻ってきません。ただ、課題がこれほどはっきりした今だからこそ、終盤の戦い方をもっともっと突き詰めてほしいと思います。
試合を優位に進めるだけでなく、勝ち切れるチームになれるかどうか。今季のエスパルスにとって、ここが最も大事な部分になりそうです。


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