走らない、持てない、でも作れる!?開幕2戦で見えたのはエスパルスの「らしさ」かそれとも…

分析

 

開幕2戦で早くも浮かび上がったのはエスパルスの「らしさ」なのか

明治安田J1リーグ2026/27シーズンが開幕し、エスパルスはアウェーで1勝、ホームで1敗という結果でスタートを切りました。得点・失点ともにそれぞれ1ずつという僅差の内容ですが、この2試合のスタッツにはすでに明確な傾向が表れています。サンプル数はまだ2試合と限られていますが、数字として無視できないほどはっきりとした特色が出始めています。

まず目を引くのがボール保持率です。エスパルスはリーグ19位の36.8%となっており、これはリーグで唯一とも言える低水準です。20位の東京Vとはわずか0.1%差で、40%を切っているのはこの2チームのみとなっています。エスパルスは試合の7割近くの時間でボールを相手に握られている計算になり、保持を前提としたスタイルではないことがこの2試合で色濃く出ています。

パス数・走行距離にも表れる「持たない」スタイル

ボール保持率が低ければ、当然パス数も少なくなります。1試合平均パス数は253本でリーグ20位。19位の福岡が325本であることを踏まえると、単純比較でもかなり少ない数字であることが分かります。ボールを持てば手数をかけずに攻める、あるいは持たされている時間そのものが短いという、エスパルスのスタイルが数字として表れた格好です。

さらに1試合平均の総走行距離もリーグ20位となっており、19位のチームとは実に4kmもの差がついています。ボールを持てない・走行距離も少ないとなると、一見受け身な戦い方に映るかもしれません。

それでもチャンスは作れている、今後の推移に注目

ただし、このデータだけで「消極的なチーム」と結論づけるのは早計です。チャンスクリエイト数はリーグ10位につけており、保持率や走行距離の低さとは対照的な数字が出ています。ボールを持たず、走行距離を抑えながらも、限られたチャンスをしっかりと作り出せている。これは、狙いとするスタイルが一定程度体現できている証とも言えそうです。

とはいえ、これらはあくまで2試合分のデータに過ぎません。しかもそのうち1試合は退場者が出て、ゴール前を固める時間が30分以上に及んだ試合でした。この特殊な状況が保持率やパス数、走行距離の数字を押し下げた可能性は十分に考えられます。参考程度の内容にとどめつつ、今後この傾向が続くのか、それとも変化していくのかを継続的に見ていくことで、エスパルスというチームの輪郭がより鮮明になっていくはずです。1つの傾向として捉え、今後のスタッツの推移を追っていきたいところです。

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